2019-01-01から1年間の記事一覧
今日はカポーティさんの名作「ティファニーで朝食を」。これは随分昔に読んだのですが、完全にストーリーを忘れていて、久しぶりに読み直しました。ギターを弾いているというところだけ覚えていますが、映画も見た記憶がありません。同じ文庫本に収録されて…
今日はシャックルさんの「楽しい数学」。 これ、子供の頃に読んだんですよね。本だなから発掘しました。親子で数学の対話をしながら学んでいく、というスタイルの数学本。 1. どっちのクリが多い? (一対一対応) 2. 数えるとはどういうこと? (数) 3. 巻尺にの…
今日は西尾維新さんの掟上今日子シリーズから、「掟上今日子の家計簿」です。何でそんな途中から始めるのか、とか言われそうですが、私もそう思います。推理してください。 念の為ざっくり紹介しておくと、掟上今日子という寝たら記憶が全部リセットされて寝…
今日は西尾維新さんの人類最強シリーズから「人類最強の純愛」。エピソードが5編入っています。 最初の話は「人類最強の熱愛」、前作で宇宙服を開発した喜連川博士の話です。この博士、どんな性格なのかというと、 いかに役に立たない無駄な妄想を、いかに実…
今日はコミックで、奥田亜紀子さんの「心臓」。短編集です。 掲載作品は、次の通りです。 心臓 ニューハワイ DREAM INTO DREAM やま かわ たえこ るすばん 神様 作品はなんというか、つげ義春さんとか、そんな雰囲気。しかしこの本で特筆すべきなのは、DREAM…
今日は西尾維新さんの「人類最強の初恋」です。ご存知ない方はタイトルが分かりにくいと思いますが、人類最強というのは哀川潤というヒロインのこと。最強の初恋というわけではなく、人類最強(の哀川潤)の初恋、ということなんですね。多分。 ストーリー的に…
今日はコミックで、高橋ツトムさんの「NeuN」。表紙では最後の N は鏡像になっています。 Neun はドイツ語で9。なぜこのタイトルかというと、 ある人の精子を 人工的に受精させる ことで作られた 13人の子供が ドイツの各地に 預けられ 育てられている お前…
今日は長屋シリーズから「平太の初恋」。あといくつ寝ると…じゃなくて、あと何作残っていますかね。この作品は第44作で、今回のパターンは少女誘拐物です。 狙われているのは、大増屋という瀬戸物屋の娘、おきよ。孫六が酒を呑んでいると、 店の外の通りで、…
今日の本は、西尾維新さんの「少女不十分」。 小説家の「僕」が10年前に経験した怪奇な話、という設定です。怪奇といっても怪異や能力者が出てくるわけではありません。出てくるのは案外普通のどこにでもありそうな話です。 登場人物は、主人公の小説家の先…
今日の本は「ハプスブルク家の悲劇」です。 ハプスブルク家はオーストリア、ヨーロッパの中心に位置していて、あらゆる方向から攻撃されるのでもう大変なわけです。この本は、次の事件を紹介しています。 ・エリザベート暗殺事件 ・ルードヴィヒ二世変死事件…
今日の本は、山田俊雄さんの「ことばの履歴」です。言葉の由来とか成り立ち的な蘊蓄話が多数出てきます。 あとがきを見ると1991年となっているのですが、読んでいると、昭和の初め頃のようなレトロな気分になってきます。 例えば天気予報というコラムでは、…
今日は長屋シリーズから「源九郎の涙」です。 掏摸の縄張り争いにお吟さんが巻き込まれてしまって、人質にされてしまうという結構危ない話です。源九郎はお吟のことになるとキレるので怖いです。 今回は、お吟の昔の仲間が殺されるシーンから始まります。仲…
今日はコミックで、萩原あさ美さんの「娘の友達」。2巻までしか読んでないのでこれから面白くなりそうな所で終わっています(笑)。 市川晃助は係長。課長に昇進が決まっていますが中間管理職なので部下と上司の板挟みでストレス MAX。妻は1年前に亡くなってい…
今日の本は「木を見る西洋人 森を見る東洋人」。 西洋人と東洋人の間には考え方に根本的な違いがある、という本です。具体的な違いは、次のようにまとめられています。 ・注意と知覚のパターン……東洋人は環境に多くの注意を払い、西洋人は対象物に多くの注意…
今日の本は片木智年さんの「少女が知ってはいけないこと」。思わせぶりなタイトルですが、聖書、神話、童話などを題材に描かれている少女を読み解くというものです。 最初に出てくるエピソードはエデンの園。エヴァが食べてはいけないといわれた林檎を食べて…
今日は数学ゲームⅡ、これもブルーバックスからです。私の持っているのは昭和51年7月19日の第三刷です。 平面の国 ソリテアい(知恵ごまパズル) シカゴ奇術集会 すばやく割り算をする法 九つの問題 クイーン八個の問題 一本のひも 定幅曲線問題 いかに平面を埋…
今日紹介するのは、ブルーバックスのシリーズから、マーチン・ガードナーさんの「数学ゲームⅠ」。随分昔に読んだものですが、発掘してきました。 サイエンティフィック・アメリカンに掲載された内容を集めたもので、この本には次の内容が掲載されています。 …
今日は、はぐれ長屋のシリーズから「怒れ、孫六」です。34作目です。今回は、女の子誘拐系のパターンです。 今回の美少女はお菊。祖父の島吉は孫六の知り合いで、孫六はお菊が赤ん坊の時に見たことがあって、情も移ります。この島吉は現われたらすぐに、後を…
今日の本は「ルポ 貧困大国アメリカ」です。 アメリカといえば富裕大国のようなイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはありません。超大金持ちがいる反面、どん底の暮らしをしている人もいる、それがアメリカ。 第1章は「貧困が生み出す肥満国民…
今日の本は室謙二さんの『非アメリカを生きる』。 十数年前にアメリカ国籍をとって市民になる宣誓式のときに、数百人の新アメリカ人の一人として、裁判官の言葉にしたがいアメリカへい忠誠の言葉を胸に手をあてて復唱したが、それはしなくてはいけない儀式だ…
サンカといえば、個人的には山の民、季節に応じて山から山へ渡って生活していて戸籍にも出てこない、裏の日本人のようなイメージなのですが、一般には賤民に分類されているようです。私のイメージはおそらくカムイ伝のような漫画(カムイ伝に出てきた記憶はな…
今日は長屋シリーズから「用心棒たちの危機」。どんな危機かというと、 「安次が、番屋に連れていかれたようだ」(p.21) 安次というのは長屋の仲間なのですが、盗賊の一味に同名の安次というのがいて、そいつと間違ってしょっ引かれた、というのですね。さら…
そろそろお正月…というのはいくら何でも早すぎるような気もしますが、ちょっと気になっているものがあります。感染症カルタです。 Amazon のページには「あ」がサンプルで出ています。アフリカの風土病ということで、エボラ熱がカルタになっているようです。
今日は鳥羽亮さんの「はぐれ長屋の用心棒」シリーズに戻って(笑)、疾風の河岸です。22作目ですが、あといくつ残っているのかな。 オープニングは雨。このシリーズ、雨のシーンから始まるのが結構あります。雨の日には居合の菅井が仕事ができないので、源九郎…
今日は「男子御三家」の3回目。第3章は、「武蔵 勉強を教えない「真の学び舎」」というタイトルが付いているのですが、勉強を教えないで一体何を教えているんだ(笑)。 例えば、センター試験の勉強会をやろうと思った生徒が教室を借りようとしたら却下されま…
昨日に続いて「男子御三家」。第2章は「開成 運動会で結束を強めるエリートたち」。 開成高校は東大合格者数ナンバーワンで有名です。そのスーパー進学校が実は併願校になっているという驚きの事実があります。 開成を第一志望校にして晴れて入学してきた生…
今日紹介する本は「男子御三家」。御三家というといろんな御三家がありますが、今回の御三家は、 東京にある私立男子校「麻布」「開成」「武蔵」の三校 (p.8) のことです。 ちなみに女子御三家は「桜蔭」「女子学院」「雙葉」です。いずれも、御三家は難関大…
残念ながら、手に取ってみて、これアカンやつや、と思いました。 もし、あなたがクリティカル・シンキングに関して知りたいと思っているのなら、読まない方がいいです。多くの大学入試の現代文の参考書と同様、この本は、おそらくクリティカル・シンキングの…
今日の本は「音楽のなかの言葉」。音楽がどのように表現するかを、楽譜を交えて理論的に解説していく本。 「どのように表現」といっても具体的に何をという話にはならない。音楽の表現する対象は音で、文字ではないからだ。登場する巨匠たちは、モーツァルト…
今日はアーサー・C・クラークさんの「宇宙島へ行く少年」。Islands in the Skyです。(※) 主人公はロイ・マルカム。16歳。優勝したら地球のどこにでも行けるというクイズ番組で優勝します。どこに行きたいかを選ぶときに言ったのが、 「低位ステーションに行…