2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は上田秀人さんの「天主信長」。この本は表と裏の2冊あるのですが、今回は表を紹介します。ストーリーは織田信長の人生を、比叡山延暦寺の焼き討ちから本能寺まで。本能寺の変の解釈が面白い。ここは伏せておいた方がよさそうなので、今回は触れません。…
今日の本は「なんで、私が早慶に!? 2020年版」。アーク出版。本というより、四谷学院のパンフレットみたいな感じではあるが、個人的にはそんなことよりも、なんで2019年に2020年版!? ということの方が気になる。この本が発行された 2019年2月には、まだ202…
今日の本は「加賀騒動」。加賀百万石で起こったお家騒動がネタになっていますが、時代としては、 宝暦期(一七五〇年代)から明治にかけて、実録体小説(稗史)・講釈・歌舞伎等の媒体を通じてそれは天下に喧伝された。 (p.3) とのことです。 しかし、これが史実…
今日の本は「ヤクザに学ぶ交渉術」。 ヤクザといえば脅しのプロというイメージかもしれませんが、実際に手を出さなければ、脅しというのも交渉の一種ですから、交渉のプロという視点もあるわけです。この本には、カタギとは違った論理の交渉事例がいくつも出…
今回は人工知能の話題を扱った本、「人類を超えるAIは日本から生まれる」です。ターゲットは人工知能に興味のある人、という感じでしょうか。あまり細かいことを知らない人が読めば、なかなか面白い内容の本だと思います。本当に専門だといろいろひっかかる…
既にAIが兵器に組み込まれた時代に突入していますが、現時点のAIはせいぜい画像認識。目標物をインプットしておけばGPSなしで目的の場所まで移動して撃破、程度の機能しかありません。それだけでも大したものですが、この本は、将来 AI が進化したらどうなる…
今日の長屋シリーズは「俺たちの仇討」。今回のゲストは戸坂と彩乃。このシリーズ、武士と娘の組み合わせが多いですね。 彩乃の父親の敵討ちに武士が助太刀という仇討ちパターンです。この戸坂は源九郎の昔馴染、 「わしは、戸坂だ。戸坂市三郎だよ、士学館…
今日も「はぐれ長屋の用心棒」シリーズから、「磯次の改心」です。「改心」といえば、思い出すのはO.ヘンリーさんの「よみがえった改心」(A Retrieved Reformation)ですね。赤塚不二夫さんがおそ松くんでパロディを描いています。本作はそんなに大それた改心…
今日は、はぐれ長屋のシリーズから「老剣客躍る」。35巻です。今回は女・子供が襲われているところに源九郎が出くわして助けてやるパターンです。後日お礼に来たときに、ジジイの武士が一緒にやってきます、 この老剣客の名前が青山弥太郎。昔、源九郎と同じ…
今日は長屋シリーズに戻って「銀簪の絆」。銀のかんざしなんて、お洒落ですね。こういうアイテムは今でも流行すれば面白いと思うのですが。 今回の悪役は、 聖天一味の仕業らしい (p.23) 一味といわれると何となく大物感が強化されますね。七味だと辛さの中…
今日紹介するのはファンタジー。「白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険」です。知らない人にはなんやソレというタイトルですが、知っている人は多分知っている。情報科学の分野です。 先にどういうネタが入っているかを紹介しておくと、 ・…
今日は長屋シリーズから「慈悲の太刀」、36巻です。「神隠し」の前に紹介すればよかったかな。 オープニングは女が斬られそうになっているところに菅井が出くわすシーンです。女を守る武士は一人。相手は3人で大ピンチ。いつものパターンですね。菅井が助太…
今回は、はぐれ長屋シリーズの37話、「神隠し」。10歳位の少女が行方不明になるというヤバい事件が多発します。 沢田屋の一人娘、「きく」は十歳。突然戻ってこなくなり、神隠しではないかと騒ぎになります。要するに誘拐なのですが、犯人が身代金を要求して…
今日は、はぐれ長屋シリーズに戻って「烈火の剣」です。第29話です。 今回のゲストは山本という浪人と倅の松之助。ゲストといっても、半年前から長屋に暮らしています。オープニングで菅井と将棋を打っていますが、将棋も強いし、学があって。長屋の子供に読…
「御堂関白記」という日記があります。藤原道長の日記とされ、現存する世界最古の直筆日記とされています。中国とかエジプトのような古代国家も日記を書いた人がいそうなものですが、直筆でしかも残っているというのは珍しいのでしょう。しかも、この日記も…
今日は長屋シリーズに戻って、「娘連れの武士」、これは31話です。いつものように菅井が居合の芸をしていると、 ひとりの女児が三方に走り寄り、いきなり竹片をつかむと、 エイッ! と声を上げ、菅井に投げつけた。 (p.14) これが菅井に当たってしまうのです…
ジュニア小説です。主人公は15歳の少女、マーシー。マーシーは拒食症です。なぜ食べないかというと、天使だから食べなくても大丈夫だと思っているのです。治療センターに入りますが、中にいる人達がまた凄いのです。マーシーは自分が病気だとは思っていない…
この本はタイトルがよくない。こんなタイトルだと、タイトルを見た瞬間にシナリオが想像できてしまう。私はこのタイトルを見た時点で、この小説がレイチェルという人をコピーしたAIを作る話だということを一瞬で想像できたし、実際そういう話だった。 もっと…
今日は「はぐれ長屋の用心棒」シリーズに戻って「秘剣霞颪」。例によって(笑)、源九郎と菅井が歩いていると、たまたま駕篭が襲われているところに遭遇します。もちろん駕篭に助太刀して賊を撃破。この場は別れますが、後日、長屋に初老の武士がやってくる。…
そういえば、今月はなぜ毎日一冊ずつ紹介しているのでしょうね? 先月は毎日紹介するという目標を立てたのですが、今月は別に「雑記」でも構わないのですが。3週間続けたら習慣になってしまうというアレでしょうか。 惰性的に今日も紹介します。今日は長屋シ…
てなわけで【なにが】、今日は「はぐれ長屋の用心棒」の「剣術長屋」の次の話、「怒り一閃」です。前回お願いされた松浦藩の剣術指南役に出かけるところからスタートします。今回は菅井メインって感じですね。 剣術指南というのは競争の激しい世界ですから、…
今日は長屋シリーズから「八万石の危機」。八万石といえば、登場するのは16巻「八万石の風来坊」で出てきた青山京四郎様です。最初からピンチばかりだったような気もしますが、まだ危機があるのか。 源九郎と孫六が珍しく二人で波乃屋で飲んだ後に、武士の斬…
今日の長屋シリーズ(笑)は、「剣術長屋」。23話目です。ここまでの成り行き上仕方ないという流れで、源九郎と菅井が島田の道場の師範代を押しつけられてしまいます。島田というのは長屋にいた仲間で、今回、道場を新規オープンすることになったのです。流派…
七人の侍、という伝説の映画がありますね。今日は「はぐれ長屋」シリーズから「七人の用心棒」。映画を意識したタイトルなのかどうかは分かりませんが。「七人の用心棒」でググったら最初の方は「七人の侍」しか出てこないので慌てました。七人を紹介してお…
今日も、はぐれ長屋シリーズ、今回は「長屋あやうし」。何が危ういのかというと、伝兵衛長屋が地上げというか、乗っ取られそうになります。 手口は割と定番で、今でもありそうな気がしますが、まずガラの悪いのが越してきて近所にいろいろ嫌がらせをする。怖…
順番が滅茶苦茶ですが、どんどん行きます。今日の長屋シリーズ【謎】は、「気まぐれ藤四郎」。 長屋の住人の吾作が、下働きしている富沢屋で押し込みにあって殺されてしまいます。そこで娘の「おしの」が用心棒達に敵討ちを依頼。小銭をかきあつめて持ってく…
今日の長屋シリーズは「美剣士騒動」、これは30作目ですね。美剣士というと魔法少女みたいなのをイメージするかもしれませんが、もちろん男です。 源九郎と菅井が浜乃屋で飲んでいると、斬られた武士が逃げ込んで来ます。名前は 室井半四郎でござる。 (p.32)…
今日は「はぐれ長屋の用心棒」シリーズから「迷い鶴」。6作目ですから、かなり初期の作品になります。 今回の源九郎は、巡礼姿の娘が拉致されるところに出くわします。それを阻止すると、この娘が記憶喪失で、ここはどこ、私は誰、の状態。仕方ないので長屋…
今日は長屋シリーズ【謎】から「瓜ふたつ」。源九郎を向田武左衛門という男が訪ねてきます。瓜ふたつというのは、向田と源九郎が似ているわけです。 向田は、昔、道場で一緒に修行した男です。清水家に奉公していたのですが追い出されたとかいって子供と二人…
今月も相変わらずの流れで、「はぐれ長屋の用心棒」シリーズから「風来坊の花嫁」。風来坊というと例の青山京四郎。これが貧乏長屋に直接訪ねてきます。次期当主ですから、そんな所に気軽に来る人物ではないのですけどね。何をしに来たのかというと、 「おふ…