Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

虚数はなぜ人を惑わせるのか?

今月最後の本は「虚数はなぜ人を惑わせるのか」。プロローグでいきなりシュレ猫が出てきます。シュレディンガーです。読者層としては、中学生から高校生あたりがターゲットではないかと思われます。 第3章の「ネコでもわかる虚数の性質と成り立ち」ですが、…

掟上今日子の色見本

今日はもう書く時間がないから雑記でいいや、と思ったのですが「雑記」という言葉が脳内から出てこないんですよ。症状【謎】が進化、いや、進行してませんかね。とりあえず、あと2日で1月コンプリートできるので、今日は忘却探偵シリーズから、「掟上今日子…

掟上今日子の推薦文

何かどれを書いたかもう分からなくなってるんですけど、今日は忘却探偵シリーズから「掟上今日子の推薦文」。 まず、いきなり教訓的ですが。 人生は就職したくらいでは決まらない。 (p.6) 就職は、せいぜいベクトルの始点が固定された程度のことですね。方向…

南京慟哭

今日紹介するのは「南京慟哭」。 南京事件を実際に体験した中国人による小説。小説とはいっても、実際の体験がかなり使われていると思われる戦闘シーンは壮絶にリアルである。 鐘玉龍はまた怯えてしまった。そして辺りをもう一度よく見まわしてみた。よく見…

修道女フィデルマの挑戦(修道女フィデルマ短編集)

今日は「修道女フィデルマの挑戦」。先日紹介した「叡智」と同じシリーズで、6つの短編が入っています。 最初の2作品は、フィデルマの学生時代の話で、ファン的にいろいろ見所があるようです。1話の「化粧ポウチ」は、フィデルマのポウチが盗まれます。これ…

掟上今日子の備忘録

今日は忘却探偵シリーズから「掟上今日子の備忘録」です。順番滅茶苦茶で紹介してきましたが、これがシリーズ最初の作品ですね。 すでに誰が誰とか紹介してしまったような気がするので、忘れましたが、あえて繰り返しません。この巻を読めばだいたいのことが…

アンナ・カレーニナ

長編です。どこかに「カレーの話じゃないよ」的なことを書いたような記憶がありますが、気にしないでください。今回読んだのは、望月哲男さんの訳です。人物紹介とかしていたら今年が終わってしまいそうなので、ほぼヤメたいところですが、最小限ということ…

りぽぐら!

表紙に書いてありますが、リポグラム lipogram というのは、特定の語または特定の文字を使わないで書くという遊びです。遊びと言い切っていいのかな。いいでしょう。こんなのハンマーの折れたタイプライターで小説を書きたい人でもなければ何の現実性もあり…

修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集

今日の本は「修道女フィデルマの叡智」。ミステリーでファンタジーです。この本は短編集で、5つの作品が入っています。 フィデルマはドーリィー(弁護士・裁判官)であり、アイルランド五王国の法廷に立つ権利を持っていて、アンルー(上位弁護士)という肩書も…

誓言嫁 - クリムゾン・ヴァンパイア

今日はさらにその続き【謎】で、「誓言嫁」。セイゴンカと読みますです。 本作で、ヒロインの橘香は傷の治りが速いことに気付くのですが、そういうのはサッサと気付けよ、と思いますけど。 本や映画では、吸血鬼に噛まれた者は皆、吸血鬼になるでしょう? (p.…

初恋時 - クリムゾン・ヴァンパイア

今日は先日紹介した吸血鬼系のお話「婚礼夜」の続編で「初恋時」です。 ざっくりアラスジとしては、橘香がお嬢様学校に行ってイジメられる話です。いろんな伏線というかネタが出てきますが、 吸血行為は強い快楽が得られる。性的なものによく似ているのだ。 …

猫探偵ジャック&クレオ

今日はミステリーで「猫探偵ジャック&クレオ」。ジャックとクレオは飼い猫の名前ですが、探偵といっても何か推理するわけではないです。猫には猫のできることがある的なストーリーですかね。殺人事件が発生します。ミステリーかというと、それほど謎解きでも…

婚礼夜 - クリムゾン・ヴァンパイア

今日はラノベで、夏目翠さんの「婚礼夜 - クリムゾン・ヴァンパイア」。吸血鬼系です。 いろいろとドロドロした家庭の事情を抱えた掛島橘香は17歳。母親が亡くなって逃亡生活に入りますが、いきなり暴漢にヤラれそうになるところを、吸血鬼に助けられる。と…

掟上今日子の挑戦状

今日は忘却探偵シリーズから、「掟上今日子の挑戦状」。3つの短編が入っています。 1作目。風呂場でドライヤーが落ちていて感電死、という意外と古典的な殺人事件です。容疑者は本来鉄壁のアリバイがあるのですが、その証人に選ばれたのが今日子さんで、寝た…

マエストロ・ガールズ このコルネット、憑いてます。

今日の本は天沢夏月さんの「マエストロ・ガールズ」。高校生向けかな。 この本はノーヒントで実際に読んで欲しいので内容に関しては特に書きませんが、一つだけ。タイトルに「憑いてます」と書いてありますが、この物語に出てくるメインキャラは、主人公の七…

掟上今日子の旅行記

今日は忘却探偵シリーズから「掟上今日子の旅行記」。ガリバー旅行記みたいな? と思いましたが全然違いました。今回の舞台はフランス。エッフェル塔を盗むという予告状に掟上さんが挑むというお話です。てなわけでフランス出張です。それにしても寝たら忘れ…

人類最強のときめき

今日は「人類最強のときめき」。この本には、中編が3つと、失敗シリーズが3作入っています。割と薄い本です。Kindle だと気付かないかな。ちょっと値段が安いところで気付く? まず、「人類最強のときめき」は、何がときめきなのか未だに分かっていません。 …

学問の発見 数学者が語る「考えること・学ぶこと」

今日はブルーバックスから、数学者の広中平祐の「学問の発見 数学者が語る「考えること・学ぶこと」」です。 ブルーバックスなので数学ネタかと思いきや、人生論的な話が満載で、いろいろ考えさせらる本です。例えば、 人間は親を選択することはできないが、…

掟上今日子の婚姻届

こっちのシリーズも既に順番が何だか分からなくなっていますが、今日は「掟上今日子の婚姻届」。 ゲストキャラは常連の隠館厄介。冤罪体質の人です。この厄介に破滅体質の囲井都市子がプロポーズするというのがメインストーリーです。それはそれで面白いので…

BIG ISSUE 373, スペシャルインタビュー, 水曜日のカンパネラ, コムアイ

今日は BIG ISSUE JAPAN の 373号、表紙がコムアイさんだったので久々に買ってみました。というのが昨年末頃のことで、どこかに埋もれていたのが今頃出てきました。 水曜日のカンパネラのコムアイさんといえば、 舞台上でシカの解体ショーも行ってしまう (p.…

思考の飛躍―アインシュタインの頭脳

今日の本は吉田伸夫さんの「思考の飛躍―アインシュタインの頭脳」。 特殊相対論、一般相対論、ブラウン運動、量子論、量子力学批判、統一場の理論、ということでアインシュタインが思考してきた理論について、周囲の人達を巻き込んだ論争とともに歴史的な経…

掟上今日子の遺言書

そろそろ毎日紹介するのも無理なんで、雑記に戻りたいんですけど、とかいいつつ今日は「掟上今日子の遺言書」です。 遺言というだけに、今回は自殺未遂事件なのですが、本筋を真面目に説明しても面白くないので今回はチャチャ入れだけに徹します。今回のスト…

星の王子さま

今日の本は「星の王子さま」。ストーリーは説明不要でしょう。紹介するのは、ちくま文庫の、石井洋二郎さんの訳です。 いろんな人が訳していますが、タイトルが「小さな王子」となっている本もあります。これはオリジナルのタイトルが La Petit Prince だか…

掟上今日子の退職願

今日は「掟上今日子の退職願」です。4つの短編が入っています。 1つ目は「掟上今日子のバラバラ死体」。バラバラ死体なんて言葉は最近見ませんけど、まあ見たくはないですけど。 一人で持ち上げるつもりがなければ、二人でも持ち上げることはできないという…

掟上今日子の裏表紙

今日は西尾維新さんの忘却探偵シリーズから「掟上今日子の裏表紙」。裏といえば私ですよね【なにが】。 ところが、この本を読みながら引用したい箇所に付箋を付けていく予定だったのに、結局、読了した時点で付箋が1つしか貼られていません。そんなに印象的…

人類最強の純愛 (3)

今日は昨日の続きで、西尾維新さんの「人類最強の純愛」、残りイッてしまいましょう。てなわけで、やっと本のタイトルにもなっている「人類最強の純愛」の紹介です。今回は深海調査の仕事です。道連れになるのは、天才少女の軸本みよりちゃん。割とズバズバ…

人類最強の純愛 (2)

今日は先日途中で切っていた、西尾維新さんの「人類最強の純愛」の続きで、この本に入っている2つ目の作品、「人類最強の求愛」です。 いきなりほととぎすネタが出てくるのですが、 『鳴かぬなら殺してしまえほととぎす』なんつって、織田信長が詠んだ俳句と…

無罪

今日は大岡昇平さんの「無罪」を紹介します。 この本は、実際にあった事件とその裁判、特に無罪の判決になったものを13件紹介するという内容です。時代は今から百年以上前のものが多く、当時の非科学的、非論理的な判決に興味津々、と言いたいところですが、…

水は海に向かって流れる

今日はコミックで「水は海に向かって流れる」。 ギスギス感がなぜかホノボノしている不思議な話です。主人公は直達。予告テキストには叔父の家に居候するとか書いてありますが、居候ってまだ生きている言葉ですかね。この叔父は漫画家で、同居しているサカキ…

Q[クー]

今日はコミックで「Q[クー] 」。SFです。宇宙から少女がやってきた系。個人的には DearS に雰囲気が似ているかなと思いましたが、クーの時代の地球はかなり荒れています。 主人公はレム。元は凄腕のガンマン(?)なのですが、訳あって一匹狼。普段はマナ姉と一…