Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の守り人

守り人シリーズ3作目。 今回は夢の世界にトリップします。薬草師とは仮の姿、実は呪術師見習いのタンダがまず夢の世界に行ってみたいと思います。探し物はタンダの姪のカヤ。 寝たら起きなくなってしまったのです。眠り病かと思いきや、魂があっちに行って戻…

闇の守り人

守り人シリーズの2冊目、6月21日に紹介した「精霊の守り人」の続編です。 この話では主人公バルサは闇の世界に入り込みます。闇の世界が洞窟にあるというのは説得力がありますが、 洞窟に、明かりをもちこんではいけない (p.22) 何かを暗示しているような気…

いのちの車窓から

昨年超大ブレイクした星野源さんのエッセイ集です。エッセイは月刊誌「ダ・ヴィンチ」で今も連載中です。単行本の表紙はイラストの源さんが「1」という数字を体で表現しているデザインなのですが、2が出るときはどんな格好になるのかな。楽しみです。 星野源…

速読でゆっくり読む

速読というのは一度に1行とか、数行とか、あるいは1ページを全体的に見て読むテクニックである。私は小学生の頃によく本を読んでいた。この本もあの本も読みたいと貪欲な読書を続けていたら自然と速く読めるようになったようである。速読できると、ゆっくり…

下町ロケット

ドラマにもなりました、下町ロケット。 実は私はドラマを一度も見ていないという驚きのアレなんですが、本も読んでなかったというのはさらに驚きですよね。何となくgetしたので読んでみました。 人間の本性が現れるのは、平時ではなく、追い詰められたときで…

今日はお休み

あっち(どこ?)から転載してこようかと思ったけどこんな時間だし、やめた(笑)。諦めが早いというのも特技なのだが、ハマるといつまでも止めないから始末に悪い。ちなみに今日はなぜか「下町ロケット」を読んでいたので、近日中に出てくる予定。何を今頃という…

ゲーデル,エッシャー,バッハ あるいは不思議の環

U「これは名著ですね。Amazon の書評が全部5つ☆なんてのは珍しいと思いますが、で、どうです? ふ「流石にこれは私ごときが書評を書ける本ではないでつが、とりあえず、ゲーデル、エッシャー、バッハといえば次に出てくるのはカッパの屁でしょうか。 U「なん…

“文学少女”と死にたがりの道化

今回の作品も続編が出ているようですが、今のところ私はこれしか読んでません。いつか読みたいです。サクっと読めるような気もしますが。ラノベです。 恥の多い生涯を送ってきました。 (p.4) 私は太宰はあまり好みじゃないんだよね、理由はダサいから。でも…

手詰まり感

今日で何日連続なのだろうか。3週間続けたら習慣になるという法則がある。そうはいっても、「いつか聴いた曲」のようなツイート感のあるテキトーな文章ならまだしも、このブログのような1冊まるごと評するような内容を書くのは流石にキツい。 雑誌で以前連載…

精霊の守り人

今日は夏至らしいですね。東京は朝から雨でお日様が出る気配はありません。 今日紹介するのは、ファンタジーの名作「精霊の守り人」です。順序無視派の私にしては珍しく、ちゃんと1作目から紹介できました。 小説は1996年に単行本が出た後、守り人シリーズと…

偏差値40の受験生が3か月で一流大学に合格する本

いわゆる受験本なのですが、書いてあるメソッドは普通である割に、内容が異色です。ハッキリいえば不可解です。不可解だから面白いけど。 東大、京大は、努力だけではどうしても合格できない面がありますが、大阪大学以下なら努力すれば合格できる、というの…

Dr.福井の大学入試必勝の法則

いわゆる受験本、あるいは勉強法の本です。この種の本を一冊も持ってなくて、受験勉強のやり方がわからない、という人にはまずこれをおすすめします。 理由は単純で、安いから。1000円でお釣りがくる本って、案外ないです。 それで必要なことを短く要約して…

会議でスマートに見せる100の方法

会議ってのは基本退屈ていうか、2対8の法則に従えば、8割の参加者においては意味なく時間を潰すためのものだが、かといって寝ていたら査定にも響くので、会議をうまくやり過ごして高い評価を印象付けたい。そういう人におすすめなのがこの一冊。 とはいって…

ジョニーは戦場へ行った

第一次世界大戦、ジョニーは戦場で爆撃を受ける。 どこかでわめき声がし、彼は退避壕に飛び込み、何もかも見えなくなり、彼は時を失った。 (p.144) 一命は取り留めたが、代償として両手両足と視力と聴力を失い、口をやられたので話もできなければ食べること…

鳥の会議

この本には「鳥の会議」「鳥のらくご」2つの話が入っている。 主人公は中学生。悪い奴らが大体友達。それもハンパない。友達の神永は父親を殺す。ぼく(篠田)はバラバラにして捨ててしまえばいいという。 お父さんも喜ぶんじゃないかとぼくは思った。 (p.80) …

現代国語

私が高校生だった頃はゲンコクと言ってたけど、今は現代文というのだろうか。国語の授業の話である。私は小学生の頃から多読派だったのと、いつの間にか速読ができるようになったせいもあって、国語の成績は割とよかった。芦田愛菜さんが小学校低学年のとき…

妄想少女

モーニングは今の時点で毎週買っている唯一のコミック雑誌です。昔はいろいろ買っていたけど、最後にこれだけが残りました。このマンガは2014年頃にモーニングに不定期連載されていた話と、週刊Dモーニングに掲載された2作品をまとめて単行本にしたものです…

ヘンな論文

論文というと難しい、読んでも分からない、という先入観があるかもしれませんが、それどころではないという現実を指摘してくれる本です。 論文とは何ぞや。それは最初に解説があって、 世間一般で言われる「論文」というのは、修士号取得以降の研究者が書い…

保育園問題

これが何の問題か、今更説明しなくても「日本死ね」で大問題になって、今では日本中の人がこの問題を知っている… と勘違いしていそうな人が大勢いるような気がしてきた。この本はビックリするような話がたくさん出てくる。例えば、 実は、保育所は定員割れし…

「奨学金」地獄

奨学金が返済できなくなって破綻する人がいる、というニュースを見たことがあると思う。この本の裏表紙には、次のように書かれている。 生活苦と返済苦にあえぐ人々の実態、制度の問題点と救済策を明らかにする。 (表紙裏) 実際に奨学金返済で窮地に陥った人…

標的は11人―モサド暗殺チームの記録

モサドはイスラエルの諜報機関。この本は、実際にあったテロリスト暗殺計画を元にかかれたもので、つまりノンフィクションである。 当然、その信憑性に関して激論があり、それについて本編の後に「取材ノート」として数ページにわたって概要が書かれている。…

書くということ

これは書評ではない。連投しないと Hatena Blog がカウントしてくれないので、だったら毎日書いてみるかという試みである。毎日書くというのは苦手ではない。実際、このブログの姉妹ブログ【謎】の Phinloda のいつか聴いた曲というブログは、昨日で連続3千…

ただし少女はレベル99

やっとシリーズ最初の作品です。4つの短編が入っています。 1つ目「幸福には限度額がある」。主人公は出屋敷市子さん。どんなキャラか説明から入るのですが、 出屋敷市子はデビッド・カッパーフィールドだ。 (p.8) 最初から分からない人には分からない演出で…

レベル98少女の傾向と対策

なぜか逆順に紹介してしまうのですが、今日は前回紹介したアレの2作目です。 5つの短編が入っています。順に紹介すると、まず「人間の権利とは」。 狸退治の話です。ちょっと違うか。退治するのは外来種なんですけど、この話は神とは何かをうだうだ解説して…

もしかして彼女はレベル97 (2)

昨日書くつもりだったけど、ちょっといろいろあって間に合いませんでした。申し訳ない。で、今日一気に書かせていただきます。タイトルの(2)というのは、そういう本があるわけではなくて、この投稿が2つに分裂したので後編という意味ということで。 短編の2…

もしかして彼女はレベル97

レベル99シリーズの3作目です。例によって1作目から読まないと伏線とかキャラのナニが分からないのでアレですが、どうもすみません。 しかも、この本には4つの短編が入っていますが、今回は最初の話「大人気ない大人には敵わない」の紹介だけになってしまい…