Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

妄想少女

モーニングは今の時点で毎週買っている唯一のコミック雑誌です。昔はいろいろ買っていたけど、最後にこれだけが残りました。このマンガは2014年頃にモーニングに不定期連載されていた話と、週刊Dモーニングに掲載された2作品をまとめて単行本にしたものです。妄想少女って、凄いタイトルですな。

余談ですが、いつも Amazon のリンク先をコミック版にしているのですが、Kindle 版の方がいいのかな。どちらがいいのか謎です。今回 Kindle 版にしてみよう。アフィリエイト的には今のところどっちにリンクしても全く売れてない(笑)ので、どっちでもいいのだけど。多分カスタマーレビューは共通だし。

視点というか観点がおかしいです。変態系なのですが、どう説明すればいいだろう、出てくる男性の変態たちが悉く玉砕される強度の変態少女が出てきます。特に#3に出てくる痴漢の男はなぜかかわいそうです。この少女は、

あのときの
剥き出しの
熱情は

本当に
あなたじゃ
なかったの
ですね
(p.101)

心を入れ替えたという男性を、痴漢じゃないからという理由で振ってしまうのですからわけが分かりません。

基本的には、そもそも変態系の男性は女性が抵抗するという前提で嫌がることをしようとする、という大前提があって、この少女はそれに抵抗せず期待するのを見てドン引き、逃亡というパターンのようです。実際はドン引きどころか、公になったら社会的に破滅する結末が多いらしいですが。

絵柄が少女漫画系の繊細なタッチなので、連載当事、版画みたいな絵が多いモーニングにしては異色な感じがしました。内容もかなり異色ですけど。


妄想少女
汐里 著
講談社 モーニングKC
ISBN: 978-4063883886