昨年超大ブレイクした星野源さんのエッセイ集です。エッセイは月刊誌「ダ・ヴィンチ」で今も連載中です。単行本の表紙はイラストの源さんが「1」という数字を体で表現しているデザインなのですが、2が出るときはどんな格好になるのかな。楽しみです。
星野源さんを知ったのは J-WAVEの RADIPEDIA というラジオ番組です。ナイススティックです。ベジータ様とか出てきたと思います。この番組は病気で降板になってしまいますが、今は番組も終了しています。最近の J-WAVEは殆ど水曜日のカンパネラさんしか聞いてないです。
「友人」には、病気療養中ツイッターをしていた話が出てきます。
ツイッターというものは、何をつぶやいても、フォロワーがいなければその言葉に反応してくれる人は皆無であり、友達の和は1ミリも広がらなかった。
(p.34)
私はツイッターの使い方がヘタで、今は殆どブログが自動投稿する機能しか使っていません。フォロワーなんていたのかな、程度の認識です。そもそも、インターネットでは最近コミュニケーションを殆ど放棄しています。ディスコミュニケーション状態です。ブログにコメントが付いても殆どが無視です。だから、当然、皆、離れていきます。源さんと違うのは、
ただ誰かと会話がしたいだけなのだ。
(p.34)
私はツイッターで会話がしたいわけではないのです。しかも書きたいわけでもないし、ストレス発散でもありません。ではなぜツイッターを使っているのか。分かりません。プロフィールにも remember to forget me というわけのわからないことを書いています。
「一期一会」では、4歳ほどの子供がNHKのトイレで言ったつぶやきを紹介しています。地獄だったというのですが、
あんな歳で地獄を見ている。
(p.45)
本物の地獄をみている源さんが言うとリアルで凄いですね。今更書かなくてもご存知だと思いますが、先に書いた病気で、源さんは一度死に掛けています。地獄でなぜ悪い、という歌もリリースしていて、異様な説得力があります。
「人間」には、釣瓶さんの言葉が出てきます。
「だから源ちゃんは死んだらあかんねん。ほんま、死なんでよかったなあ」
(p.54)
釣瓶さんの声が聞こえるような表現です。そのまんまかもしれませんが。源さんと釣瓶さん、何か似た要素があるような気がしますね。
「文章」は個人的に面白いとおもいました。 メールが下手だから文章を書いて上達しようとか、普通思わないでしょう。
了解でう~
(p.72)
この表現、別にいいんじゃね、と思いますけど、センスかぁ。私はそういうの好きですけど。「みたいな」とか「【謎】」とか、今でも使ってますが、そういう所がよくないのかな。私は。
「夜明け」に出てくる、深夜が好きな理由が、
朝が来るからである。
(p.186)
南極とか行ったら発狂しそうですね。実は、私は暗いのが好きなので深夜が好きなのですが、部屋の電気を消して仕事します。だから朝が来ると残念な感じになってしまう。やはり、源さんはとても前向きな人なのです。
全然関係ないけど、昨日というか今朝 01:00 からの「星野源のオールナイトニッポン」で、メガネが曇るという話をしてましたが、あれは湯気とか汗とかじゃなくて情熱で曇るのですよ、多分。
いのちの車窓から
星野 源 著
KADOKAWA
ISBN: 978-4040690667