Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

現代国語

私が高校生だった頃はゲンコクと言ってたけど、今は現代文というのだろうか。国語の授業の話である。私は小学生の頃から多読派だったのと、いつの間にか速読ができるようになったせいもあって、国語の成績は割とよかった。芦田愛菜さんが小学校低学年のときに年間300冊読んだというニュースを見たが、その程度は読んでいたと思う。

現国の勉強は高校の授業とZ会だった。知恵袋を見ていると、語彙を増やすために語彙系の問題集をやったり漢字の暗記をしたり、そういう人がいるのだが、私はそのような勉強はした記憶がない。本を読むときに分からない言葉が出てきたら、その都度国語辞典を引いて覚えた。国語辞典は、高校生のときは小学館の新選国語辞典、中学生までは広辞苑を使っていたと思う。高校生になって辞典を変えた理由は、多分、広辞苑がデカかったからである。

国語の参考書は買った記憶がないのだが、2010年あたりに買った本がある。高田瑞穂さんの「新釈現代文」だ。

この本は伝説の参考書の復刻版らしいのだが、私が受験生のときにはこの本は読まなかった。2010年に買ったというのは、メール整理で Amazon で買ったときのメールがたまたま出てきたので分かった。何で Amazon で買ったのかはよく覚えていないのだが、Web か雑誌で紹介されていて、興味深いと思って買ったのだと思う。参考書ではなく読み物として普通に読み進めると、案外面白い。

Amazon のカスタマーレビューを読むと、今の入試問題には対応できていないという意見があるが、それは確かにあると思う。もちろん、現代文の問題を解くメソッドなんてのは、昔も今も変わりはないと思うのだが、今時の参考書を見ていると、やたら線を引いたり印を付けたりする具体的な読解法が書いてあったりして、もしかしたら解き方自体に何かパラダイムシフトがあるのかもしれない。


新釈 現代文
高田 瑞穂 著
ちくま学芸文庫
ISBN:9784480092236