Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

妙なる技の乙女たち

今日は小川一水さんの「妙なる技の乙女たち」。超長編を読んだ後に、このような短編集を読むと何かリラックスできて楽しいです。 SFで、7つの短編が入っています。技に応じた職業は、順に、宇宙服のデザイナー、水上タクシーの運転手、不動産売買、保育士、…

空に咲く恋

今日は福田和代さんの「空に咲く恋」。 花火師の息子の由紀が人間として成長する話です。コイバナか、というとそれほどではありません。ちなみにこの由紀、女性アレルギーという設定になっていて、それも重症で、触られると気絶します。てなわけで、それどこ…

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ

今日は天冥の標Ⅹ。「青葉よ、豊かなれ」。最終章は PART1 から PART3 までの3分冊です。 フィナーレということで宇宙大戦争。もはや真空の宇宙で大音響立てて戦うガンダムよりも派手な感じで、超新星爆発を避けるというミッションのスケールのデカさも凄い。…

CONCEPTION

今日はアニメで「CONCEPTION」。PSP用ゲームソフト「CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!」をアニメ化したものだそうです。2018年の秋アニメ。 Amazon のレビューで酷評されているようですが、ハッキリ言ってこのアニメは意味が分からないです。 ストーリーが…

プラスティック・メモリーズ

今日はアニメで「プラスティック・メモリーズ」。2015年の春アニメです。 ジャンルは近未来SF。人型アンドロイドが普及した世界で、アンドロイドが寿命になった時に回収するサービスの話です。 主人公はツカサ。SAI社の新入社員です。ペアを組むアンドロイド…

天冥の標IX PART2──ヒトであるヒトとないヒトと

ということで今日は天冥の標、Ⅸ。「ヒトであるヒトとないヒトと」の PART2。 前半は舌戦シーン。論説バトルです。セアキ、カドム、アクリラという主役達がエランカ率いる政府を説得するシーンや、カドムが《救世群》相手に冥王班が治るという切り札を使って…

天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと

今日は天冥の標、Ⅸ。「ヒトであるヒトとないヒトと」。PART1 と PART2 の2冊に別れていますが、とりあえず PART1 の方から。 奇妙なサブタイトルですが、この物語に出てくる人間は、《酸素いらず》や《海の一統》のように電気代謝能力を持っていたり、《恋人…

あかねさす少女

今日はアニメで「あかねさす少女」。2018年の秋アニメ。dアニメストアで今月で配信終了になるので観てみました。キャラクター原案に桂正和さんが参加していますが、最初に観た時には分かりませんでした。 ジャンルはSF。あるいはヒロイン戦隊もの。並行世界…

人類は衰退しました

今日はアニメで「人類は衰退しました」。2012年の夏アニメ。原作はラノベで、著者は田中ロミオさん。 妖精さんが出てくるのでジャンルは明らかにファンタジーだと思うのですが、その内容は風刺、パロディ。現代社会への批判(笑)に満ちた作品です。例えば #9…

天冥の標VIII ジャイアント・アーク

今日は天冥の標、Ⅷ。「ジャイアント・アーク」。PART1 と PART2 に別れています。 この章は、1章の「メニー・メニー・シープ」と同じ時間軸で進行します。1章の謎解きのような内容になっています。1章に出てきたイサリは、300年の冷凍睡眠から目ざめたところ…

グランクレスト戦記

今日はアニメで「グランクレスト戦記」。2018年の冬~春アニメ。原作のラノベの作者は水野良さん。 主人公のテオと魔法師のシルーカが協力して混沌とした世界を統一するファンタジーです。原作は私は未読なのですが、Amazon のレビューを見ると最初の方はあ…

ダンタリアンの書架

今日はアニメで「ダンタリアンの書架」。2011年の夏アニメ。原作のラノベの著者は三雲岳斗さん。ラノベはまだ読んでませんが、これは読んでみたいです。 ジャンルはファンタジーアクション、って感じです。時代は1919~1920年のロンドン近郊っぽい場所。「幻…

犬とハサミは使いよう

今日はアニメで「犬とハサミは使いよう」。2013年の夏アニメです。リアルで観ていたのですが、最近再度観なおしました。原作のラノベの著者は更伊俊介さん。 転生モノといっていいのでしょうか。主人公の春海和人は、強盗に刺されて死んで、同じ世界の犬に転…

六花の勇者

今日はアニメで「六花の勇者」。原作はラノベで、著者は山形石雄さん。 魔人を倒すために勇者が召喚されますが、6人のはずなのに7人集まってしまう、という「11人いる」的なストーリーです。誰が偽物の勇者かということで、お互い信用できない状態になり、犯…

C

今日はアニメで「C」。2011年の春アニメです。 「C」というのは何かというと、よく分かりません(笑)。ストーリーには「C」という現象が出てきます。これは市場閉鎖で、国が本当に消滅します。Close の Cなのかな。 ということで、テーマは金融市場。異世界で…

天冥の標VII 新世界ハーブC

今日は天冥の標、Ⅶ。「新世界ハーブC」。 前の章でシェパード号が墜落回避に失敗。結局、惑星セレスに墜落します。乗員が全員死亡したら話が続かないので、何とか生きています。 その後、セレスの地下でアイネイアとミゲラは仲間と合流しますが、冥王班を逃…

京都寺町三条のホームズ

今日はアニメで「京都寺町三条のホームズ」。原作者は望月麻衣さん、ミステリ小説です。 主人公は真城葵。高2のJK。天才的な鑑定眼を持っています。アルバイトに行った先で出会った家頭清貴は京都大学の院生で一流の鑑定士。この二人がいろいろ鑑定しながら…

天冥の標 6 宿怨

今日は天冥の標、Ⅵ。「宿怨」。この章は PART 1 から 3 まで3分冊になっています。 テーマは《救世群》の世界征服。《救世群》はカルミアンという異星人の技術を使うというチートでセレスを占領しようとします。圧倒的戦力でセレスの防衛艦隊をおおむね殲滅…

ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note

今日はアニメで「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note」。2019年の夏アニメです。 ストーリーは Fate / stay night を背景にしたもので、聖杯戦争の話を理解していないと分かりにくいと思います。一応、ミステリのような形式をとってお…

プレジデントファミリー 2020年秋号

今日は小学生の子供がいる親向けの教育系雑誌、プレジデントファミリー、2020年[秋]号。 特集は「東大生235人のマル秘テクニック 勉強の遅れを取り戻せ」です。一年に一度程度の東大生アンケート特集。面白い回答がたくさんあります。 例えば、学習環境につ…

GUNSLINGER GIRL

今日はアニメで「GUNSLINGER GIRL」。原作はマンガで、作者は相田裕さん。 ジャンルはガンアクション。銃を使うのは少女で、義体と呼ばれています。要するに改造人間です。義体は担当官と常にペア(フラテッロ)で行動します。親子ほどの年齢差がある男女の精…

理系の文章術

今日の本は更科功さんの「理系の文章術」。 この本の特徴は、読み易い、分かりやすい文章で書かれているということ。 文章術系の本は世にたくさんあるのだが、何が言いたいのかよく分からないような本もある。そんな本を読んでもいい文章が書けるような気が…

狼と香辛料

今日はアニメで「狼と香辛料」。2008年の冬アニメです。原作者は支倉凍砂さん。原作は未読ですが、Amazon レビューでは好評のようです。 アニメの公式サイトを見ようとしたら Adobe Flash のバージョンが古いと怒られました。当時は Flash Player が開発終了…

天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬の銀河

今日は天冥の標、Ⅴ。「羊と猿と百掬の銀河」。何でこのタイトルなのかサッパリ分かりませんが、気にしない。 この巻はややこしいです。2つのシナリオが並行しています。一つは貧乏農夫タックと娘ザリーカの話。もう一つはノルルスカインの話。ストーリーの感…

天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち

今日は天冥の標、Ⅳ。「機械じかけの子息たち」。

八男って、それはないでしょう!

今日はアニメで「八男って、それはないでしょう!」。原作者は Y.A さん。2020年の春アニメです。 いわゆる転生系ファンタジー。主人公の一宮信吾は、ある日唐突に異世界の貴族の八男として転生してしまいます。何で転生したのかさっぱり分かりません。転生前…

天冥の標 3 アウレーリア一統

今日は小川一水さんの「天冥の標」のⅢ。「アウレーリア一統」です。 この巻のテーマは宇宙海賊。活躍するのはアンチ・オックスと呼ばれる《酸素いらず》のアダムス。対海賊のエキスパートです。真空でも長時間生きていられる便利な体質を活用するために、戦…

新世界より

今日はアニメで「新世界より」。2012年に放送されました。小説の原作者は貴志祐介さん。 Wikipedia にはサイエンス・ファンタジーと紹介されています。SFというよりファンタジーの世界ですが、背景には遺伝子操作のような科学的ネタが出てきます。最後のオチ…

魔法少女育成計画

今日はアニメで「魔法少女育成計画」。ラノベの原作者は遠藤浅蜊さん。アニメは原作第1巻がベースになっているそうです。 魔法少女というと低学年の女の子とか大きな男の子がターゲットに想定されているようですが、まどマギみたいなのがたまにあるから注意…

天冥の標 2 救世群

今日の本は、小川一水さんの「天冥の標」の前回の続きで、「Ⅱ 救世群」。 テーマはアウトブレイクです。 一類感染症が突発したかもしれない (p.24) 数年前なら1類って何、という人が殆どだったかもしれませんが、今はそうでもないでしょうか。この感染症はⅠ…