Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

人類は衰退しました

今日はアニメで「人類は衰退しました」。2012年の夏アニメ。原作はラノベで、著者は田中ロミオさん。

妖精さんが出てくるのでジャンルは明らかにファンタジーだと思うのですが、その内容は風刺、パロディ。現代社会への批判(笑)に満ちた作品です。例えば #9の「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」では無計画な乱開発で作物が取れなくなったりしていろいろ大変という笑えない事件が起きたりします。

主人公の「私」は妖精からは神様と呼ばれていますが、かなり人間的に冷めた感じで何事にも動じない、あわてず落ち着いてゆるゆるで受け流す感じのキャラです。妖精さんは常に想定外のことをやらかすので、事件に動じているようでは相手ができないのです。

全体的にゆるい感じのアニメですが、#11, #12 は「私」の学生生活、学校内の人間関係が描かれていて、ちょっと怖いです。内面と外面のギャップがスゴい。これがリアルだよ、という警鐘だと思うのですが、もしかすると現実はアニメよりも奇なり、という感じで衰退が進行しているのかもしれません。