Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ようこそ実力至上主義の教室へ3

今日の本は「ようこそ実力至上主義の教室へ3」です。

この巻はアニメの後半で放送された、無人島サバイバルです。アニメを先に見ているので謎解きができなかったのが残念。今回はクラスメートと交流を避けがちな堀北が集団生活を頑張ります。とはいっても結局活躍するのは綾小路ですが、綾小路は1巻に比べるとかなりクールになった感じがします。

たとえ期待値が最低の1だとしても、他が全て0ならば必然トップになるのはオレだ。
(p.89)

堀北が綾小路を頼るシーンです。堀北は誰も期待していない、ってことですね。他人と関わらないスタンスの堀北には簡単なことが難しいのであります。

このストーリーには櫛田さんをはじめ、表裏のあるキャラが出てきますが、

「けれど大抵の人間は建前と本音を使い分けているはず。あなただってそうであるようにね。まして善意と偽善は表裏一体だから信用しないことにしてるの」
(p.233)

堀北のセリフ。堀北はどちらかというといつも裏みたいな感じですね。今回はリーダー役の平田も壊れかけます。

今日の一言は、綾小路の行動理念。

この世は『勝つ』ことが全てだ。過程は関係ない。
(p.297)

確かに、結果が出なければ単なる自己満足です。ま、自己視点からは自己満足で十分なのですが。


ようこそ実力至上主義の教室へ3
衣笠彰梧
トモセ シュンサク イラスト
MF文庫J
ISBN: 978-4040680088