今日の本は「ようこそ実力至上主義の教室へ7.5」です。
今回は7巻で龍園が表舞台から転落した後の伏線張り、ってところでしょうか。クリスマスなので、Wデートとか、学園モノっぽいイベントもあります。
それにこの伝説の木の下ってなに?
(p.32)
その種のイベントもあるのか。ときめもって最後にプレイしたのいつだろ?
ところで、面白いと思ったのは綾小路の趣味。映画鑑賞なのです。
様々なことに興味を持つことは意外と大切だ。オレにとって映画鑑賞は、趣味になりつつあった。
息抜きに最適なうえ、新しい知識を吸収することが出来る。映画で様々なモノに触れることで好奇心を刺激されることもしばしばある。
(p.71)
そういえば「はたらく魔王さま!」の趣味も映画鑑賞でした。映画というのは住民の共有している知識という機能もあるので、異世界人が未知の社会を理解するには好都合、といったところでしょうか。綾小路は異世界人ではありませんが。
今回は伊吹がやたら絡んできます。 映画館で伊吹と出くわすシーンとか、倉庫に閉じ込められるシーンとか。伊吹はいろいろ納得していないようで、結局綾小路に勝負を挑んで軽くあしらわれますが、何でそんなに強いのか綾小路に訊ねて返ってきた言葉が、
日々の鍛錬を繰り返す。
(p.107)
軽いジョークということになっていますが、反論の余地がありません。
他にちょっと気になったのが、このセリフ。
中学が終わったら義務教育も終わりって言うけどさ、実質高校までが義務教育みたいなものじゃない? 中卒だと何かとバカにされちゃうわけだし
(p.234)
佐藤の言葉。今回は佐藤が告るシーンもあります。個人的には中卒よりも、中卒レベルの学力もない高校生の方がよほどバカだと思います。ちなみに、大学受験カテゴリで最近あった質問を紹介します。
「34問中7割って何問くらいですか?」
「20問中6割正解で合格だと、何問解ければいいのでしょうか?」
「100点満で200点換算する時、何点取れば150点なんですか」
これが大学を受験する高校生の学力というのが現実なのです。高校が実質義務教育という前に、何かすることがないのでしょうか。
ようこそ実力至上主義の教室へ7.5
衣笠彰梧 著
トモセ シュンサク イラスト
MF文庫J
ISBN: 978-4040696751