Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

早慶MARCH大激変 「大学序列」の最前線

今日の本は「早慶MARCH大激変 「大学序列」の最前線」。書評は久しぶりですが、今回は大した評はありません。

2016年版があるそうですが、そちらは読んでいません。このため、激変といわれてもどう変化したのか微妙なのですが、少なくとも新型コロナの流行時の影響があって、大学全体が変化したのは確かです。ただ、それは早慶MARCHに限った話ではないわけで、他の大学に比べてどうなのか、というのはよく分からないです。

早慶とMARCHの間には越えられない壁がある、というのが受験生の間では定説ですが、この本の内容は早慶とMARCHをかなり近い距離にあると考えているように見えます。

一つ面白いと思ったのは、

東京大を受験すれば合格できるレベルでありながら、早慶に入学する女子が少数だが見られる。
(p.142)

この説は昔からありましたが、この本が「エビデンスがあるわけではないが」と注記した上で紹介しているのはちょっと面白いと思いました。

ちなみに、早慶MARCHの女子学生数は、早稲田が約1万5千人、他は横並びでほぼ1万人というのも面白いです。割と均等に分散しています。ただし、大学の定員が違うため、女子学生数は同じでも、慶應大学は36.2%、青学と立教が50%超という差が出ています。(pp.128-129)

ちなみに、東京大学の女子学生数は公式サイトによると、令和5年5月1日現在 2,930人で、全体13,974人の約21%を占めています。

 

早慶MARCH大激変 「大学序列」の最前線
朝日新書
小林 哲夫 著
ISBN: 978-4022952103