今日の本は「狼と香辛料IX対立の町(下)」。
イッカクの騒ぎの解決編、といったところです。ロレンスは交渉人の立場でキーマンとエーブの騙し合いに付き合うという流れです。ストーリーには一番上で全体を動かしている人物が出てこない、隠れたままなので、何となくもやっとしたまま終わってしまうのですが、本筋に関してはいつものようにノータッチでいきます。
まずこの小話。
転んだあとにどこを払うかでその人の身分が決まる。
人を払うのが王族で、咳払いをするのが貴族で、膝を払うのが平民だ。
(p.48)
王族と貴族は別枠なんですね。個人的には王様は転ばないイメージなんてすが。生まれつき転ばない遺伝子を持っている、みたいな。
強い者は必ず死ぬというのが傭兵の経験則らしい
(p.61)
期限を切らなければ、弱い者も必ず死にますけどね。病弱な人ほど長生きするという説もあります。病院によく行けば、その都度検査してもらえるから初期治療が可能になる、という要因はあります。体に自信があると、致命的になってから病院に行くことになったりします。
上には上が無限にいるし、下には下が無限にいる。
(p.145)
地球上の人間の数は有限ですけどね。とりあえず今日の一言は。
人は言い訳を手に入れた時、とても強い。
(p.137)