コルとミューリはハイランドから、ノードストンという領主が悪いことをしていないか見定めてきて欲しい、というミッションを受けます。ついでに幽霊船の謎を調べてこい、というややこしい話に。鼠とか猫とかも出てきて、この話、だんだん人間色が薄くなってきます。
てな感じで恒例のストーリーと関係ないところへツッコミとか。
泥棒を取り締まろうと躍起になる衛兵隊長がいたらな、大体その町の泥棒はそいつが仕切ってる
(p.70)
普通は躍起にならない、ということでしょうか。ちなみに「盗んではいけません」なんて教義があるのは盗む人が大勢いたからですね。
教会側だって、好き好んで騎士たちの活動資金を削らせたはずはないのだから。
(p.78)
何事にも理由はあるのです。月給100万円では足りません。
誰かが手を伸ばせば、誰かが手足を引っ込める必要がある。
(p.78)
椅子取りゲーム…いや、ゼロサムゲームなら、誰かが得しただけ誰かが損することになります。最初からパイが少ない所で奪い合うと誰かが割を食うことになりますが、資源の余裕があれば全員手を伸ばせることがあってもいいような気もします。
こんな人物が軽々しく嘘をつくとは思えないと、そんなふうに思わせる人物だった。
(p.97)
シモンズという船乗りの描写です。ミューリはシモンズから幽霊船の話を聞く訳ですが、どこまで信じているのかは謎。あまり外見で信用しない方がいいとは思いますが。
腕のいい船乗りとは、嵐に巻き込まれても無事に切り抜ける者ではなく、嵐に巻き込まれないために操船できる者だ
(p.100)
腕のいいプログラマーというのは、どんなバグも修正する者ではなく、バグを作らない者のことなのです。
今日の一言は、コルの言葉から。
そもそも、大人になるというのは、なんでも一人で解決できるようになることではありませんよ
(p.205)
丸投げというソリューションもあるわけです。