Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3

今日の本は「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3」。

無人島のサバイバル試験が始まります。グループを組んでいない綾小路は七瀬と行動することになります。綾小路を退学させようと企む相手と行動するなんていい度胸してますが、男女二人で行動というのも綾小路らしからぬ決断です。

一年生のときは川辺にキャンプしたので水は困らなかったのですが、今回は飲料水の確保がポイント。

バックパックから2リットルの水を取り出し、紙コップに注ぎ口に含む。飲み口から直接飲むと口腔内の細菌がペットボトルに入ることは防げない。これを高温で放置するとカビなどが発生する原因にもなる。些細なことで体調を崩すリスクを負う。
(p.77)

常温だと何日程度持つのでしょうか。ちょっと気になります。

ということで恒例のストーリー無視で気になった言葉を。まずはこれ。

自らが変わろうと思って変われるほど人は単純じゃない。
(p.119)

行動が機械学習の結果定着すると、もう変えるのは至難の業となります。その反面、知らないうちに変わっているようなこともあったりして。

次は池くんの言葉。

「けどさ、知識と経験は別物だろ? やろうと思って出来れば苦労しないっていうかさ」
(p.153)

池は火起こしなどのキャンプスキルを持っているのですが、それは何度も実践することで身に付けたという話。理屈で分かっているのと実際に出来るというのは全然違うわけです。

今日の一言はこれで。

一度甘い思いをすると引き締めた心は緩むように出来ている
(p.233)

一度美味いものを食ってしまうと、元の生活には戻れない、というのもありますね。


ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3
MF文庫J
衣笠彰梧
トモセ シュンサク イラスト
ISBN: 978-4040659428