Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

狼と香辛料XIV

今日の本は、「狼と香辛料XIV」です。

鉱山の採掘技術を記した禁書を入手しに行く話です。ロレンスは為替レートをうまく使って儲ける方法を思いつきますが…。今回クセの強い商人はル・ロワ。こういう物語に出てくる悪い奴というのは案外好感のあるものです。

今回面白いと思ったネタをいくつか。

一番大事なことは、どんな状況になっても、笑顔を忘れないこと。
それがなによりの武器になり、盾になり、自らの身を守る。
(p.37)

恋するフォーチュンクッキーなのです。もう一つ。

小さな器に大きな物は盛るな。商人の鉄則です。
(p.109)

聖書に出てきそうな話ですね。大きな器に小さな物というのも、それはそれで何かイヤですが。


狼と香辛料XIV
支倉 凍砂 著
文倉 十 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048683265