Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ゴブリンスレイヤー10

今日の本は「ゴブリンスレイヤー10」

今回は葡萄園の警備の話から始まります。もちろんゴブリンの足跡があるので警戒するという話に続くのですが、ゴブリンゾンビとかチャリオットとか出てきて苦戦します。

ならず者の集まるローグ・ギルドで情報収集しようとするゴブリンスレイヤーから店主への挨拶。

では有り難く。椅子と杯を借り受けて、挨拶をさせてもらう。どうか控えてくれ。
(p.137)

お控えなすって。任侠モノでよくある光景です。

今回も教訓的なセリフが多数出てきます。

時間がない暇がないとかって、節約する方が無駄だからな
(p.156)

手間がかかるからといって、何もしないというのはかえって勿体ない。てな感じでしょうか。

一人で何でもできるなどという奴は、物の真理が見えていない愚か者だ
(p.181)

女騎士の言葉。何をするにしても、実際は多くの人の助けがあって成立している、という話です。

後半は、酒商人の息子から依頼を受けて、屋敷でのバトルになります。屋敷のお婆さんの存在感が凄いです。今日の一言はコレ。

世界というのは大きくて、自分の見ているものが全てではなく、予想外のところで動くもの。
(p.183)


ゴブリンスレイヤー10
蝸牛 くも 著
神奈月 昇 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4815600952