Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

わが家は祇園の拝み屋さん9 星の導きと今昔の都

今日の本は「わが家は祇園の拝み屋さん」の9巻、「星の導きと今昔の都」です。

舞台が東京に移ります。それで「今昔の都」ですね。小春の実家は東京なので帰省みたいなものです。タイトルに「星」という言葉が出てきますが、実は本書にはホロスコープの話が出てきます。皇居を中心にすると、

『始まり』を意味する牡羊座の位置に政治を司る永田町があり、ご年配を暗示する土星の位置に巣鴨があり、火のサインである射手座の位置に武道館がある。
(pp.180-181)

東洋と西洋の占星術をあえて混在させるところが面白いです。巣鴨ってご年配の街なんでしょうか。

今回は途中に小野篁の話が出てきます。

小野篁って、あの安倍晴明に並ぶ有名な陰陽師ですよね?
(p.138)

個人的には小野篁は「鬼灯の冷徹」に出てくるハチャメチャなイメージしかないので、どうも威厳というか、偉い人感がいまいち感じられないです。なんて書いたら呪われそうですね。すみません。

てな感じで今日の一言。

『暑い』って口に出したら、余計に暑いよ
(p.74)

言霊というのもありますからね。


わが家は祇園の拝み屋さん9 星の導きと今昔の都
望月 麻衣 著
角川文庫
ISBN: 978-4041066645