今日の本は「ようこそ実力至上主義の教室へ6」です。
今回は試験バトル。クラスで作成した問題を他のクラスに解かせる、というガチの学力勝負です。というのは表向きで、裏では櫛田と堀北の退学を賭けた勝負が進行中。というのもさらに裏があって、真のボス戦は綾小路と龍園、みたいなややこしい構図になっています。
龍園がCクラスの裏切者をあぶりだすシーンはなかなか迫力があります。このあたりはアニメ化するといい感じになりそうですね。
今回はストーリーはおいといて、気になったところをいくつか。
人間は1日に2回か3回の嘘をつくというのが統計上、明らかになっている。
(p.73)
これはちょっとした冗談のようなものも含んでいるそうです。だったらそんな数では済まないような気もしますが。しかし、一体どうやって統計を取ったのでしょうか。アンケートでしょうか。そのアンケートに嘘はないのか。
この世で最も強い力は振り切れた『暴力』だ。
(p.114)
龍園の言葉。先の戦争で特攻が怖がられた理由はそこにあります。死ぬ気と簡単にいいますが、本当に死ぬ気で相打ち覚悟で攻撃されるとちょっとどうしようもない。ただ、暴力には暴力で対抗するしかないので、最後は真っ向勝負でもなく、毒殺みたいな技が出てきたりしますね。
人は褒められたい生き物だ。友人や親に褒められ、尊敬されることを嫌う者はそういない。
(p.204)
そうなのかな。幼児や小学生あたりならまだわかるのですが、それほど実力が伴わないのに褒められたりするのは、逆にキツくないでしょうか。堀北の場合はそれなりに高い能力を持っているから、褒められたいという感情も出てくるのかもしれませんが。実はブラコンみたいな雰囲気もあるし。
ということで、今日の一言。
勉強の出来ないヤツはそもそも勉強が嫌いなヤツが殆どだ。
(p.153)
勉強が出来たら嫌いになる理由はありませんからね。
ようこそ実力至上主義の教室へ6
衣笠彰梧 著
トモセ シュンサク イラスト
MF文庫J
ISBN: 978-4040692319