Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察

今日の本は「ヘヴィーオブジェクト」のシリーズから「亡霊達の警察」。

ヘイヴィアとクウェンサーは相変わらず上からの命令を無視して人助けに精を出します。愚痴も健在。

今時は何でもケツに『資源』ってつけて金に換算するのがトレンドみたいだしな。水資源に地下資源、動力資源、食糧資源、人的資源、観光資源、生物資源、森林資源に知財資源。
(p.152)

コストを数値化して比較するのは仕方ないのですが、これは何かの風刺なのかな。二酸化炭素もある意味資源ですね。仮想通貨はどうなんだろう。

さて、工作活動も相変わらず元気にやっていますが、仕組みはよく分かりません。

ハードウェアに直接ウィルスを流し込む
(p.173)

ハードウェアに流し込むというのが謎。未知のメカがあるのかもしれません。ナノマシンが普通に使われている世界のようですから。

待て待て、これでもう一度……再起動! よし出た!! 軍用セキュリティが噛む前にウィルスがシステムの上書きを始めたぞ。
(p.183)

再起動が必要って Windows ですかね。軍用 Windowsとか。だったらセキュリティの前にウィルスが発動するのも分かります。普通、ウィルスが動ける前にセキュリティかけておかないとダメなんですが、いや、それだとウィルスの立場がないのか。Windows はセキュリティ対策ソフトがシステム起動後に発動するかもしれませんが。

今回はシンプルイズベストというかなり強敵のオブジェクトが出てきます。

最短最速。
真っ向から突撃しての、一閃。
(p.234)

居合切りですね。鬼滅の刃だと雷の呼吸、壱ノ型。霹靂一閃。

第三章の「警察は戦争を止める手段」に出てくる、

オセアニアを、第二の『世界の警察』に作り替える。それが『お前達』の狙いだって言うのか!?
(p.316)

これは沈黙の艦隊に出てくる「やまと」みたいな感じです。


ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察
鎌池 和馬 著
凪良 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048660808