Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ヘヴィーオブジェクト 死の祭典

今日は昨日に続いてヘヴィーオブジェクトから、5冊目の「死の祭典」。

今回の主人公はいつものメンツではなく、マリーディ=ホワイトウィッチという女性。といっても設定では12歳。ぜひアニメ化してください。白魔女ですか。このシリーズでこの年齢ですからもちろんオブジェクトの操縦士なのですが、今回は競技選手として駆り出されています。

ストーリーとしては競技は殆ど出てきません。主に戦闘シーンです。競技場でドンパチが始まって戦闘せざるを得ない、最後は競技場ごと吹き飛ばそうという敵に対抗するというスケールのデカい話です。12歳にして既に戦闘員スキルも異様に高いのです。

祭典というのはオリンピックの発展した成れの果てみたいな大会のことで、テクノピックという名前です。ドーピングもウェアの改造も何でもアリで、

技術力競争をベースにした世界的勢力の代理戦争
(p.16)

という位置づけです。オリンピックも代理戦争であることは周知の事実ですよね。

一番気に入った一言を。

結局、どれだけ訓練を積んだって人間は人間だ
(p.153)


ヘヴィーオブジェクト 死の祭典
鎌池 和馬 著
凪良 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048709972