Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ヘヴィーオブジェクト

今日は最近読み始めた「ヘヴィーオブジェクト」。アニメもほぼ同時に見始めています。

ジャンルは戦闘系SF。巨大ロボというかメカ、超重量兵器の「オブジェクト」を少女がコントロールして戦争する、みたいなストーリーです。主役は文庫本の表紙にもなっている、パイロットの少女のミリンダ。お姫様と呼ばれています。サポート役で工兵のクウェンサー、兵士で貴族のヘイヴィア。この3人がメインです。あと、個人的には上司でB97のフローレイティア。

オブジェクトはそれ1台あれば戦争で勝てる的な最強兵器ですが、もちろん相手もオブジェクトを持っていたら泥仕合になりますので勝てるとは限らない。そこでドンパチになるかというと、クウェンサーとヘイヴィアが奇想天外な小技を駆使して素手(?)で無敵のはずのオブジェクトを叩いていく、というシナリオです。

このラノベ、お姫様のセリフはひらがなが多いのですが、例えばこんな感じ。

いがいにかんたんよ。吹いてみる?
(p.247)

残念ながらアニメではこのひらがな感は出ていないと思うのですが、どうやったら出るのだと言われたらそれはそれで困るかもです。ちなみに、このセリフはフルートを使ってエリートの体調管理をするシーンに出てきます。フルートで何をどう調整するのか謎ですが、この後クウェンサーがヘンな音を出してしまって、お姫様が身悶えするシーンに続きます。

章ごとが比較的短いので、「とある」シリーズよりは気楽に読めると思いますが、ちょっと背景知識がマニアックなので、気軽に読めないかもしれません。

ということで、今日の一言。

誰かが行かなきゃまずいだろ。責任を押し付けるんじゃなくて、現実的に生き残りたかったら
(p.81)


ヘヴィーオブジェクト
鎌池 和馬 著
電撃文庫
ISBN: 978-4048680691