この調子でどんどん進めていこうかな、ということで今日は「キノの旅」5巻。
キノの旅という話、ジャンルはファンタジーなのかアクションなのか謎っぽいですが、アクション的には殆ど負けないということで、無敵系ともいえそうです。もっとも、キノは師匠には勝てないのですが。そのキノはなぜ射撃が上手いかという質問に対して、
痛い目に遭えばイヤでも……
(p.110)
まあそうでしょう。生き残れなかったら死にますからね。
第七話「予言の国」。予言といえば、昭和の時代には「ノストラダムスの大予言」という本が超有名でした。
書いてあることは支離滅裂で、それまでは精神をひどく害した人が書いた日記じゃないのかって思われていた。でも……、実はこの本は、世界の行く末を恐ろしいほど正確に言い当てた予言書だったんだ。
(p.139)
まさに内容はそういう本に見えましたが、ノストラダムスってどういう人だったんでしょうね。というか本当に本人が書いたのか。
第十話の「病気の国」の人体実験の話。
生きた人間を使って実験すれば、確実に特効薬の開発を早めることができると、密かに主張しました。そして、その意見は受け入れられることになりました
(p.217)
人体実験の方が動物実験よりも信頼度の高い結果が得られるというのは分かりますが、リアルな話、こういう所にスパコンが使えないのかな、というのはいつも思います。飛沫の飛び方ではなく、人体への影響へのシミュレーションというのは、やはり世界最速のスパコンといえども歯が立たないものなのでしょうか。
キノの旅 (5) the Beautiful World
時雨沢 恵一
黒星 紅白 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4840220132