Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ゴブリンスレイヤー6

今日の本は「ゴブリンスレイヤー6」。

今回のゲストは少年魔術師。ゴブリンだけを退治したいという変わった少年です。パーティも組まずに一人でやると聞いたゴブリンスレイヤーが、

「馬鹿げている」
(p.69)

おまえがいうな的なセリフですが。

女神官が昇給できなかったので、貢献値を上げるために頭目(リーダー)になって、この少年魔術師と一緒にゴブリン退治に行く、というのが前半のストーリーです。

なぜかトロールが出てきて危機一髪のところでなんとか生還するのですが、頭目の役目だった女神官が落ち込んでしまいます。それを見て、エルフが、

いきなり完璧に指示出して指揮なんかできるわけないでしょー?
(p.182)

ゴブリンスレイヤーは夜道を無灯火で歩きます。なぜか。

夜闇に満ちた野外を歩くのは訓練の一環であったし、街に入れば灯りは不要。
(p.226)

私も深夜は屋内を暗い状態で移動します。夜中に停電した時の備えです。本当に停電したら真の暗闇でそれどころではないかもしれませんが。ちなみに今日は家具に足の小指を2回ぶつけました。昼でもコレです。

ゴブリンスレイヤーと重戦士と槍使いが飲みに行くシーンがあります。男3人の会話は面白い。

「やりたい事と、やらなきゃならん事と、できる事は違うな」
(p.239)

後半のストーリーではゴブリンが攻めてきます。これを撃退します。前半のリベンジです。

少年は鉱人道士に魔術について少し教わります。魔法使いはなぞかけが好きだそうで、

そうかもしれぬ。そうでないかもしれぬ、と。
(p.255)

鉱人道士が少年に仕掛けたなぞです。ていうか謎になってますか。似たような(どこが)話は、妖精弓手もしていて、

みんなが違うこと考えて、違う風にするから、世の中ってのは面白いんだもの
(p.357)

さすが 2000年生きていると言うことが違います。

今日の一言は、同じく妖精弓手の言葉

人の話聞かないやつは、ぜったい聞かないからさ。
(p.12)

これは鉱人道士に聴こえるように言ってるのです(笑)。


ゴブリンスレイヤー6
蝸牛 くも 著
神奈月 昇 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797391596

ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン2

今日の本は「ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン2」。

孤電の術士という、何かエロい女魔術師がメインゲスト。かなり強烈な人です。ゴブリンスレイヤーと組んでゴブリン退治をすることになり、それと並行して、魔女と槍使いがパーティを組むようになるエピソードが入っています。

価値とは絶対的なものではなく相対的なものだからね
(p.76)

孤電の術士の言葉。貧乏だと100円拾ってもうれしいのに、大金持ちになると株で100億ドル儲けてもたいしてうれしくない、というような現象が発生するのです。

考えなしが魔術を使えば、何であれ死ぬものだ。
(p.129)

怖いですね。悪魔に願い事を叶えるととんでもない叶い方をして死んでしまうような。

今回も教訓譚がたくさん出てきますが、いくつか紹介しましょう。

久しぶりに会う親戚と食事を取るなら裏どりをしろ
(p.104)

その人のいうことが嘘かもしれないというのです。人間を信用してはいけません。

生物は、自身が存在する環境に適応していくものさ
(p.106)

適応したものだけが残るというのは、適応できないと死ぬ、という見方もできます。

学もなく、無邪気に勝てると信じてる馬鹿者に、与える宝などありはしない。
(p.110)

師匠の言葉です。学がないと何も手に入れることはできない。

気をつけるべきことに気をつけ、それ以外には意識を向けない。それで消耗を防げる。
(p.141)

常に全集中していたら疲れて倒れてしまいますからね。

学んだからといって活かせるわけでもない事を理解したのは、その後だ。
(p.152)

学ぶことと、それを活用することは、また違う話なのです。

「活力っていうのは、そういうところから湧いてくるもんだ。食いたいものを食いたまえよ」
(p.185)

この直前に、温かくて旨いものを食え、と師匠が言っていた話があります。そういうのを食えば元気になるということですね。人間の体は足りないものを欲するので、食いたいものを食えばいい、という説がありますね。最近、カレーを食いたいことがあるのですが、これは何が足りないのでしょうか。

「成功も失敗も、やったから起こることだ。やらなければ起きん」
(p.217)

そりゃそうです。

最後に、このシリーズによく出てくる決めゼリフ。

無理や無茶をして勝てるなら、誰だって苦労はしないよ
(p.231)

これは、無理をしても全く勝てる保証にならないので、無茶する前に勝てるだけの策を立てろ、という意味なんですね。ゴブリンスレイヤーがいつも「無理をして勝てるのなら苦労しない」とかいいながら無理しているので訳が分からなかったのですが、そういう意味だったのか。


ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン2
蝸牛 くも 著
足立 慎吾 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797398106

ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン

今日の本は「ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン」。ゴブリンスレイヤーが新人冒険者になった頃の話です。

グダグダになる初戦とか、キツい戦いが出てきます。鉱山で大百足を退治する話には、若い頃(?)の重戦士、女騎士、槍使い、魔女など出てきます。本編のキャラがどのように出会って今に至ったかが分かって、成程、そうだったのか的な面白さがあります。

ゴブリンスレイヤーは最初の冒険に出る前に、武器と防具を買いに行きます。この時、買い物に来た他の新人に対して、老人の工房の親方がいう言葉。

どんなに装備を整えても死ぬ時は死ぬのだから、好きな格好でやらせてやるべきではないか。他人にあれこれ口出され、自分の意志を無視された装備で戦って死ぬのでは、無残の一言だ。
(p.50)

死ぬ前提になっていますが(笑)、新人は経験が足りないため、実戦には向かない武器を望んだり、必要なものを買わなかったり、アドバイスしたくもなるものですが、でも本人の意志は尊重すべきだろう、そういうことです。この後ゴブリンスレイヤーが店に入ってきて、やけに実戦的な装備を欲しがるという流れになっています。親方がこの時、兜をすすめますが、これで命拾いして、いつも兜をかぶったキャラになってしまうわけですね。

ゴブリンスレイヤーは人間ですが、物語では只人(ヒューム)という表現が使われています。

臭気に慣れるには努めて鼻で呼吸をすれば良い。只人(ヒューム)の感覚は都合が良くできている。
(p.68)

人間の感覚は相対的なので、同じ臭気がずっと続くと慣れて感じなくなっていきます。他の種族も同様のようではありますが。最近は臭いがあれば消す、菌がいたら除菌する、クリーンにすれば解決と思いがちですが、環境に慣れるというソリューションもあるのです。

本編でもそうですが、外伝にも教訓的な言葉が結構たくさん出てきます。この巻はむしろ少ない方かもしれません。いくつか紹介してみます。

苦労せずに成長する者などいない。
(p.91)

成長するためには、まず欠点を自覚しないといけません。新しいスキルを身に付けるだけではなく、欠点に対応していくことが成長には必須です。

殺せば、殺されない。それが真理だ。
(p.102)

先手必勝。

きちんと金を払ってくれる相手というのは、それだけで信用されるものだ。
(p.187)

結局のところ人じゃなくて金を信用しているような気もしますが、それもある意味、信用。

とりあえず目の前の事だけやれ。先の事、気にしてる余裕なんざねえだろが。
(p.197)

先の事が心配で受験勉強できない、というのは知恵袋のFAQのようです。


ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン
蝸牛 くも 著
足立 慎吾 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797390414

雑記

今日は11月になったので雑記にします。

雑記にする理由シリーズとかまとめたら面白いかも、と一瞬思いましたが面白くも何ともないですね。むしろ重複があるのでは、というのが怖い。プログラムで生成するように工夫すればいいかも。

チャットで話題になっていた、願書受付期間外の扱いですが、今日から受付という大学に、30日に速達を送ってしまった、という質問は実際にありました。30日に速達を送ると31日に着いてしまう可能性があります。1日から願書受付の大学に31日に届いた場合、どういう扱いになるのでしょうか。

実際は、31日が日曜日なので、書留で送っていたら大学に受け取る人が不在で、受け取る日が1日になって問題なさそうです。

雑記

今日は選挙があったので雑記にします。

ていうか、選挙という大イベントがあったのにいまいち書くことがありません。京王線国領駅で起きた刃物男の事件の方が気になります。

各局が候補者をたらいまわし的にインタビューしていますが、候補者が YouTube とかでライブ配信した方が分かりやすいような気がします。

雑記

今日はアクエリアスが安かったので雑記にします。アクエリアスの2リットルペットボトル入りは普段は140円台で売っているのですが、たまに110円台で売っていることがあって、この差は大きいです。普段、10円の差があれば1駅先まで買いに行く私としては、何があっても買わなければいけません。

まあそれをいえば、コーヒー豆が2割引とかいうセールだと一気に100円以上の差が出てしまうので、いつもの節約は何なんだ、みたいな感じなのですが。

2リットルのサイズだと重さがあって、安いといっても気軽に持って帰るわけにもいかないので、いくつ持って帰れるか考えたりします。経験的には3本までは体力的に大丈夫なのですが、一度これでエコバッグを壊したことがあります。

ゴブリンスレイヤー5

今日の本は、ゴブリンスレイヤーの5巻。この巻は「ゴブリンスレイヤー -GOBLIN'S CROWN-」というタイトルでアニメ化されています。

令嬢剣士がゴブリン退治に行って帰ってきません。この令嬢を助けてゴブリンを退治するというのが今回のミッション。雪山にある要塞でのバトルはかなり苦戦しますが、最後に大技が出ますが…。

ストーリー紹介はこれでおしまい。脇道に逸れます。まず、女神官ですが、死者への祈りも仕事です。

誰であれ一度は死ぬのだ。そこに差別はない。死はこの世で最も優しく、平等なものだ。
(p.36)

ゴブリンに襲われた村の犠牲者を埋葬するときに、女神官が祈るシーンですが、生死というのはゴブリンスレイヤー全体のテーマです。とにかく死にますからね。ストーリーの始まりが女神官のパーティーがほぼ全滅というシーンでしたし、今回も令嬢剣士のパーティは全滅しています。

葬式とは死者の為以上に、生きる者が生きるために必要な行為なのだ。
(p.38)

ちなみに、この後が村の温泉に女神官と妖精弓手が入るシーンです。当然ちゃんとアニメ化されています。

ところで、今回は何となくもやっとする表現がいくつか見られます。

小鬼は連帯感ばかりが強い。一方で、自ら率先してやることを厭う。
(p.218)

何か実在の集団とか国をを批判しているような気がしないでもありません。

自分たちが奪ったから、応報されたのだということを、ゴブリンは理解しない。
(p.263)

これも何か実在のものを批判しているような気がしてきます。


ゴブリンスレイヤー5
蝸牛 くも 著
神奈月 昇 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797391589