今日の本は、ゴブリンスレイヤーの5巻。この巻は「ゴブリンスレイヤー -GOBLIN'S CROWN-」というタイトルでアニメ化されています。
令嬢剣士がゴブリン退治に行って帰ってきません。この令嬢を助けてゴブリンを退治するというのが今回のミッション。雪山にある要塞でのバトルはかなり苦戦しますが、最後に大技が出ますが…。
ストーリー紹介はこれでおしまい。脇道に逸れます。まず、女神官ですが、死者への祈りも仕事です。
誰であれ一度は死ぬのだ。そこに差別はない。死はこの世で最も優しく、平等なものだ。
(p.36)
ゴブリンに襲われた村の犠牲者を埋葬するときに、女神官が祈るシーンですが、生死というのはゴブリンスレイヤー全体のテーマです。とにかく死にますからね。ストーリーの始まりが女神官のパーティーがほぼ全滅というシーンでしたし、今回も令嬢剣士のパーティは全滅しています。
葬式とは死者の為以上に、生きる者が生きるために必要な行為なのだ。
(p.38)
ちなみに、この後が村の温泉に女神官と妖精弓手が入るシーンです。当然ちゃんとアニメ化されています。
ところで、今回は何となくもやっとする表現がいくつか見られます。
小鬼は連帯感ばかりが強い。一方で、自ら率先してやることを厭う。
(p.218)
何か実在の集団とか国をを批判しているような気がしないでもありません。
自分たちが奪ったから、応報されたのだということを、ゴブリンは理解しない。
(p.263)
これも何か実在のものを批判しているような気がしてきます。