Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

今日は「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」。ジャンルは百合SFでいいのでしょうか。

あらすじとか滅茶苦茶説明が難しいのですが、ガス惑星で宇宙船を使って網を投げて宇宙の魚を取りまくる女性二人組の漁師の話です。これでは何の話か分かりませんよね。

背景として女性蔑視の世界が描かれています。日本では子供にアクセス制限をかけるのが当たり前のようですが、女性にアクセス制限をかける話が出て来て、

「女に精選されてない雑多な知識を与えると馬鹿で淫らになるからだそうですよ」
(p.206)

よく分からない話だというのなら、青少年に云々でアクセス制限をかける根拠を再考して欲しいものです。

宇宙船に乗るのはテラとダイオード。二人とも女性です。テラはデコンパ、網を投げる係で、ダイオードはツイスタ、操船係です。どちらも凄腕なのですが、船に乗るのは男女のペアというのがルールなので一波乱あるわけです。大物を捕獲するシーンは結構スリリングですが、脳内でイメージにするのがなかなか難しいです。

あと、あまりソチラ【謎】のシーンを期待してしまうと、期待外れになるかもです。

 

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
小川 一水 著
望月 けい イラスト
ハヤカワ文庫JA
ISBN: 978-4150314217