ついに8月も最終日ですが、今日は石原慎太郎さんと江藤淳さんの「断固NOと言える日本」をちょっと読んでいました。一日中プログラムと格闘していたのですが、何か待ち時間とか長くてノリにくい作業なのです。目を離すと異常停止している、というアレです。
なかなか絶妙な本なのですが、こりゃその通りだね、というのを一つ紹介しておきます。
つまり、言論は自由だから、「アメリカは悪い国だ」と言ってもいいし、「湾岸戦争反対!」と言ってもよい。しかし、次の瞬間に、武器の保持・携行の自由を保障されているもう一人のアメリカ市民が、思わず引金を引いて、「アメリカは悪い国だ」と言った人間を射撃することも自由なのです。
(pp.150-151)
射撃の自由というのが面白い、それも自由というのがアメリカ的自由なのだ、というのですが、現実にそうですから否定のしようもない。日本の場合、自由は平和と連結しているような錯覚をしてしまうかもしれませんが、自由というのはむしろ戦いと連結するのです。戦わないと自由は手に入らないという状況があるのです。
断固「NO(ノー)」と言える日本―戦後日米関係の総括
石原 慎太郎 著
江藤 淳 著
カッパ・ホームス
ISBN: 978-4334051846