Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト

今日は何日か前に読んでいる「浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト」です。キューティーオイラーというキューティハニーみたいな名前の悪役が出てきます。

ふしぎの国といえばアリスですが、関係あるようなないような、微妙な話です。

1話目は、log10.『その処刑台、カラフル』です。処刑台というのはもちろんアリスのアレのことでしょう。ネタはルービックキューブルービックキューブが大流行していた頃に、数学セミナー群論を使った記事が出ていたような気がします。この話には、何手あれば揃うかという話が出てきます。

2話目、log100.『麗しのルイ嬢』のネタは累乗ですが、0で割る話と、0の0乗の話が出てきます。0以外の数の0乗は1なのですが、

「0乗すればすべての数は1になるのかしら? でも、もともと0なのに、それを0乗して、1だなんて、おかしくありません?」
(p.143)

まあそういうモノだと思えばなんとか。

3話目、log1000.『割りきれなかった男』のネタは mod.、剰余類です。裁判のシーンは刑事ドラマみたいで割と面白いですが、本当の裁判はドラマみたいな感じではないそうですね。

4話目の log10000.『不思議の国のなぎさ』は、n進法がネタです。この巻の中では、この話が一番アリスっぽいですね。

「肉になにを足したらりすになる」「そりゃそうだ」
(pp.250-251)

こういうナゾナゾまで本気で考えながら読んだのかというと、そこまで真剣に読む気力がわいてきませんでした。すみません。

 

浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト
青柳 碧人 著
講談社文庫
ISBN:9784062771221