Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

グランクレスト戦記

今日はアニメで「グランクレスト戦記」。2018年の冬~春アニメ。原作のラノベの作者は水野良さん。

主人公のテオと魔法師のシルーカが協力して混沌とした世界を統一するファンタジーです。原作は私は未読なのですが、Amazon のレビューを見ると最初の方はあらすじ的になっているという意見もあるようなので、原作を読めば省略された細かい流れが分かるのかもしれません。聖印の説明とか詳しくされても分からないような気もします。だとしてもアニメ的に雰囲気で理解できればokみたいな。

世界観としては、中世的な魔法世界があって、魔女や吸血鬼、獣人が出てくるといった感じです。種族間の確執とか因縁もありますが、いろいろ微妙に分かりにくい。登場人物も多いので、24話のアニメでは時間的にちょっと無理があるのでしょう。昔は一年かけて放送するアニメも普通にあったのですが、今は24話でも長い感じがするので、このストーリーのような壮大な原作をアニメ化するのはいろいろ難しいのでしょう。

キャラで気になったのは女司祭のプリシラ。ヒーラー役で、重要なキャラが致命傷を負ったときに、まだ死ぬ時ではないとかいって回復させてしまうのは最強です。何となくズルい気もしますが、最後のシーンは印象的です。

もう一人はミルザー。テオの宿命のライバルです。テオが対話することで信頼を得て仲間を増やしていくのに比べ、ミルザーは容赦なく力で屈服させて支配を広げていきます。最終的は一騎打ちでミルザーが敗れることになりますが、テオが説得できなかったという意味では、テオをしても勝てなかったという解釈もできそうです。