Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

みちのきち 私の一冊

書名に「みちのきち」と付いているのだが、どういう意味だろうか。私は最初これを「未知の既知」と読んだ。本というのは既知のデータである。しかしそれを読む人にとっては、読む前は未知である。読んで未知を既知にしよう、そのような意味ではないだろうか。種明かしはこの本の巻末「おわりに」に出てくる。そのような意味があったのかと、なかなか面白かった。

この本は一人一冊ずつ、オススメの本を紹介するというもの。バラバラに集めたのか、中には重複している本もある。吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」、山本周五郎著「ながい坂」、世阿弥著「風姿花伝」、ミヒャエル・エンデ著「モモ」の4冊だ。個人的には「ながい坂」が重複しているところが気になる。

 

みちのきち 私の一冊
國學院大學ブックプロジェクト 編集
弘文堂
ISBN-13: 978-4335950407