Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集

今日の本は森見登美彦さんの「ぐるぐる問答」。対談集です。

対談集ということで、いろんな人が出てきますが、森見さんの語る内容がいまいちパッとしない(笑)、ていうかマニアには既知なことが多くていまいちインパクトが感じられないのですが、というわけで相手の語る内容の方にハッとさせられます。

面白い人にくっついてると、面白いことが出てくる。
(p.88、柴崎友香)

ですよね~。ていうか面白いことが出てくるから面白い人なのでは…、と突っ込んではいけないでしょうか。

次の一言は何かガーンとくる内容でした。

この十年、監督をやってきて、大学生の気持ちが分からなくなっていた自分がいた。
(p.155、神山健治)

確かに、若い人の感覚が分からない自分というのはいますね。どこにでも。ていうか、私の場合は昔からそうでしたね。そもそも自分の気持ちがよく分からない。

森見さんの、長く続けるコツは何だという質問に対して、モー様のこの回答。

何をおいても、「人の言うことは聞かない」ということに尽きます。
(p.253、萩尾望都)

流石です。


ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集
森見 登美彦 著
小学館文庫
ISBN: 978-4094067071