今日の本は太田紫織さんの「あしたはれたら死のう」。
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ミステリーっぽいけど、青春小説? ファンタジーのような感じもしますが、インパクトのあるタイトルはストーリーの中に出てきます。
読んでみて最初に思ったのは、最近の人はこんなことで死ぬのか、ということです。
この程度のことで死ぬのなら、まあ何があっても死ぬでしょう。異世界のストーリーを読んでいるような感じですが、もし今の若い世代がこれで共感できるのなら、日本は相当真剣にメンタルの教育を考えるべきだと思います。
ということで、個人的には登場人物があり得ないような理由で自殺するので、違和感しか残りませんでした。私の知っている人で自殺した人は何人かいますが、こんな軽い理由で死んだ人はいないです。
登場人物も何考えているか分からない、特に久保田先生。これ、リアルの日本なら先生が懲戒解雇される案件だと思いますが、先生続けるの? みたいな。そのあたりがファンタジーです。出てくるのが人間でなく別世界の人間に似た何かみたいな存在だと思えばいいのかもしれません。
あしたはれたら死のう
太田 紫織 著
文春文庫 お 69-1
ISBN: 978-4167907488