今日の本は「なぜアマゾンは1円で本が売れるのか」。
ちなみに、↑のアイコンをクリックすると、実際に中古本が1円から販売されていることが分かるはずです。
キャッチーなタイトルが付いていますが、中身は Amazon の話だけではなく、インターネットをメインインフラとした社会がどのように変化していくか、広範囲の影響を話題にした本。 例えばいきなりワープロやパソコン通信の話が出てきます。
94年にはネット接続を考えてThinkPad230Csとカードモデムを買う。
(p.30)
私も持っていたような気がします。
前半はデジタルフォントの話に頁が裂かれているのですが、出てくる企業が、DNP、honto、日経(デジタルコンテンツの話題)、NHKの8K技術、ニコニコ動画、といった感じで Amazon の話はちょっとだけ出てくる感じです。何かインターネットの今昔みたいな感じで読めて面白かったです。
先日の東大王で、コレは何のグラフか、みたいな問題が出て、誰も正解できなかったのですが、私はこの本を読んでいたので「本の売上かな?」と正解できました。紙の本の売上は年々減少しているのですが、最近、電子書籍も含めた売上が上昇し始めた、という話があったのを覚えていました。
ところで、この本は、秀英明朝というフォントを使って印刷されていますが、
秀英明朝を見分けるポイントは<い><こ>ですね。画が繋がっています。
(p.103)
紙の書籍のこだわりというのは極限まで洗練されているわけです。
もしネットに有利さがあるとしたら、まだ競争原理があまり持ち込まれていないから、何が採算かみんなよくわかってない。だから不合理なことをやってもばれにくい。
(p.214)
バレなきゃいい、ってものでもないと思うのですが、まあ確かにそうかも。