Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

わが家は祇園の拝み屋さん13 秋の祭りと白狐の依頼

今日は「わが家は祇園の拝み屋さん」の13巻。京都に戻ってきます。

京都に戻っても小春と澪人の関係が進展しない、もやっとした関係が続きます。今時の若い人の関係としては珍しいというか、少女漫画ならあり得ないような超奥手の展開、というか全然展開しません。

あまり進展もないので、今日の一言は吉乃の言葉。

「雛が孵ったら、夫婦交代で懸命に餌をやって、少し育ってきたら、飛び方を教える。ほんで、自分だけで飛べるようになったら、その子を信じて、見送るんや。自分で、自分だけの空を自由に飛べるように導いて、見届ける。人間の親もそうありたいて、私は思ってるんや」
(p.25)

知恵袋とか見ていると、私立大学に行かせる金がないのなら子供を生むな、という子供の投稿があるんですね。昔は中学を卒業したら都会に就職して実家に仕送りをした時代もありました。

そういえば二宮金次郎の像を撤去する学校があるというニュースは随分前に聞きましたが、その理由の一つとして、子供に働かせるのはよくないのだそうです。世の中変わったものです。


わが家は祇園の拝み屋さん13 秋の祭りと白狐の依頼
望月 麻衣 著
角川文庫
ISBN: 978-4041093054