今日の本は「わが家は祇園の拝み屋さん」の11巻。東京出張編の続きです。
結構クリティカルな状況のはずなのですが、京都のチームがペアになって情報収集するシーンがほのぼのしています。
レモンの蜂蜜漬けも欲しい
(p.45)
愛衣が部活のマネージャ気分と言ったので朔也が返した言葉ですが、これは黒子のバスケに出てくるアレですね。
二人は情報収集のためにラーメン屋に入ります。
シャキシャキのネギと、歯ごたえの良いメンマ。
愛衣が頼んだ普通のラーメンにも、薄めのチャーシューが何枚も入っていた。
柔らかく、濃すぎない味が、ラーメンを引き立てている。
また、煮卵のほのかな味付けと、とろりとした半熟具合が絶妙だった。
(pp.93-94)
店の名は「天龍」ですが、モデルとなったラーメン屋は実在するのでしょうか。個人的な経験として、京都で食べたラーメンは、どれも美味でした。ただし京風ラーメンは除きます。
この巻には、千賀子という死神の見える女性が出てきます。死神といっても、鎌を持っているわけではなく、葬列の姿をしているのですが、
その葬列は、その写真の主の家の前まで行って経を唱えて、そのまま消えていくのですが、その後、その者は亡くなるそうなんです
(p.67)
葬列に見えるのは、本来見えざるものが千賀子にとって一番理解しやすいイメージになった、ということのようです。エネルギーが脳内で仮想的な実体を持った、という感じでしょうか。
わが家は祇園の拝み屋さん11 めぐる因果と紐解かれる謎
望月 麻衣 著
角川文庫
ISBN: 978-4041082904