Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

修学旅行は世界一周!

今日の本は吉田友和さんの「修学旅行は世界一周!」。

一人で世界一周するという修学旅行の話です。タイトルそのまんま。軽い話で、チョロっと読める感じです。

コロナ流行中の今だと考えられないような話ですが、バンコクチェンマイ、バラナシ、イスタンブール、パリ、ロンドン、ニューヨークと回って日本に戻ってくるルートです。高校生の修学旅行が一人旅でokというのは実在するのでしょうか。古い人間なので修学旅行というと、駅で集合するとかバス移動の席順がとかまくら投げとか、そういうイメージしかありません。

いろんな所でいろんな人に出会うのがゲーム感覚的に描かれています。主人公のカケルの趣味がオンラインゲームで、そもそも世界一周しようと思い立ったのはゲーム友達にすすめられたからで、ゴールのニューヨークで会いましょうという話なのです。フランスで会うエマがアニオタというのはどの程度リアルなのでしょうか。

そういえば先日、制服について書かれた新書を紹介しましたが、

考えたら日本の高校生が着ているあの制服は、世界的に見ると実は結構独特で、ある意味、民族衣装のようなものだ。
(p.135)

民族衣装という視点は面白いと思いました。言われてみればそうなのかもしれません。

 

修学旅行は世界一周!
吉田友和 著
ハルキ文庫
ISBN: 978-4758443586