Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日も本を読む暇もなかったです、といいたくなる忙しさでしたが、昨日チラッと出した「学生街の殺人」を100ページほど読みました。

最初の方で、大脱走パピヨンは観たか、という会話が出てきます。私は両方見ました。最近、とあるラジオで映画ベスト3を募集していましたが、私のベスト3の中には大脱走が入ります。大脱走パピヨンなら、大脱走の方がいい。

他の2作品は何かというと、邦画から1つ入れたい。これは吉原炎上八甲田山で迷っています。もう1本は「風の谷のナウシカ」かな。

洋画から選ぶとしたらスターウォーズとかマトリクスも入れたいけど、ヴィデオドロームという映画は観たことがありますか。これは一般受けしないと思うけど、個人的にはかなり衝撃があった作品です。こんなのをベスト3に選んだら変人かと思われますかね、その通りかもしれませんが。

雑記

今日は珍しく何も読んでません。正確にいえば数ページ読んだ本はありますが、時間の都合でそこで止まっています。読んでいるのはこれ。

その前に読み始めた推理小説は、謎解きをやっているので一向に進んでいません(笑)。月末がとても忙しそうなので、読書どころではないのですが。

 

彼女が死んだ夜

ミステリーです。ハコちゃんこと浜口美緒が飲み会を先に抜けて誰もいないはずの自宅に帰ってみると、ざんばら髪の女性の死体がころがっています。

美緒のトランクに、まるで洗濯物みたいに引っかけられているそれは、肌色のパンティストッキングだった。
(p.11)

しかもその中には髪の毛が入っているのです。

それも、五、六十センチくらいの長さの、鬘が作れそうなほどの房の両端を、ゴムで束ねてある。
(p.11)

一体何のためにそんなものが、というのが最後の最後まで謎でしたが、最後の解決は個人的にはちょっと納得できないですね。パンストをわざわざ使わなくてもいいような気が。もしかしたら普通の女性も普段からパンストにモノを入れる習慣とかあるのかな。サンタクロースはプレゼントを靴下に入れるそうですが。

さて、普通は死体があれば警察に通報して終わりなのですが、ハコちゃんは友人達に協力してもらって死体を別の場所に移してアメリカ旅行に出てしまうから話がややこしくなります。死体を動かすというのも現実的にはあり得なさそうな話で、そのあたりは小説とはいえアンリアルな感じがします。何かリアルさと荒唐無稽な突拍子なさとが混在した不思議な雰囲気の中で話が進んでいきます。

例えば、山田一郎というよく分からないヤバそうな男に先輩がボコられるシーン。

先輩は、だらんと両腕を垂らしたまま、自分の身体をガードする素振りを、お義理にも見せない。
(p.147)

両手ぶらり戦法(笑)。戦法といっても無抵抗なんですけどね。この先輩は殴られまくって結局人違いだと分かると、

そっと見てみると、山田某は分厚い財布から何十枚かの一万円札を、無造作にボアン先輩の手に押し込んでいた。
(p.157)

やってしまったものは仕方ないから、後は金で解決するしかないですけど。そういう所はリアルです。ちなみにボアンというのはボヘミアンから来ているあだ名なのです。

最後のどんでん返しはなかなか巧妙です。


彼女が死んだ夜
西澤 保彦 著
角川文庫
ISBN: 978-4043540013

プレジデントFamily(ファミリー)2017年10月号(2017秋号:東大生179人の小学生時代)

今日は歯医者に行ってきたのですが、渋谷に30分ほど早く着いたので買ってきました、

プレジデントファミリー。昨日紹介した「東大生179人の小学生時代」という特集です。今回の記事で面白いのは、ずっと勉強三昧かと思いきや、ある時期までかなり落ちこぼれている人達の話。

あまり受験勉強をせずに進学した私立中高一貫校でも成績は低迷し、中2のときに学校から「このままでは高校に進めない可能性がある」と通告されてしまった。
(p.15)

別の人ですが、

「このままだと、高校に上がれない可能性もあります」と、面談で先生にハッパをかけられた。
(p.17)

まあでも全員そうでもない。「偏差値79! 理三合格者の素顔拝見」のところには、

たしか高1のとき、鉄緑会の模試で1位になって、先生に呼び出され、「こんなに点数取らなくてもいい」って言われてたよね。
(p.40)

これは今年理三に入った2人の対談なのだけど、そういう人も出てきます。しかし愛読書がドラえもんあさりちゃんというのがよく分からない。他には

中学受験が終わったときは『ワンピース』を65冊ほど大人買いしたとか。
(p.22)

みたいな人もいます。マンガで読解力が強化されたのか?

もう一つ興味深かったのが、日比谷高校から東大に合格した人の対談記事、「部活を頑張る子ほど成績が上がるのはなぜか」。とはいっても部活のせいで成績が上がらない生徒もたくさんいると思うのですが。記事に出てくる生徒は1年の1学期の学年順位が280番あたりで、これを1年期末に2桁台にしたというのは結構頑張ったみたいですね。

日比谷高校では9月に行われる星陵祭も手を抜かないのが伝統です。
(p.77)

夏休みに学園祭の練習があるわけです。勉強とどう両立させるか詳しく分かりませんが、

練習して勉強、また練習して勉強というローテーションがあったことで、かえって切り替えができて、勉強に集中できた
(p.78)

何かヘンな気もしますけど、まあそういうものなのかな。なお、今号をまとめると「子供を東大に入れたければ、子供の話を聞け」てな感じでした。


プレジデントFamily(ファミリー)2017年10月号(2017秋号:東大生179人の小学生時代)
プレジデント社 発行

雑記

今日もプログラム…というかデータと戦っていたので、本は読んでない。いや、少し読んでるな。これも推理小説なので途中では書き辛い。どんでん返しとかありそうだし。で、今日は数日前から買おうと思っていたのにまだgetしていない本を。

プレジデントファミリーは、たまに東大生特集をするのだが、これが案外面白いから買っている。何か普通じゃない子供とか、こんなに普通なのかという子供とか、いろいろ意表をついた人が出てくる。購入したら何か書きます。


プレジデントFamily(ファミリー)2017年10月号(2017秋号:東大生179人の小学生時代)
プレジデント社 発行

雑記

今日は推理小説を読んでいた。読破できる感じで読み進めていたら、挑戦状とか出てきたので、そこで stop している。

中学生や高校生で、読解力がないという人がいる。新聞の社説を読めとか、推薦図書を読めとか、いろいろなアイデアがあるようだが、私は、推理小説を薦めている。推理小説は読解できないと犯人が分からないからだ。

子供の頃に江戸川乱歩とか読むと、読解力が上がるかもしれない。怪傑ゾロリはどうだろう。定かではない。

 

家なき子

最近何となく読んだのだが、子供の頃にも読んだかな。炭鉱に閉じ込められるエピソードとか、覚えてない。

捨て子のレミが旅芸人のビタリスに売られて一緒に旅をする物語。ビタリスは吹雪のとき死んでしまい、そこからは一人で旅をすることになる。大学に受からないからニートになるしかないとかホザいている日本の青少年がこういう境遇に置かれたら1秒で餓死してしまうだろう。もちろん学校になんて行けないから、ビタリスが字を教えてやることになる。この時のレミの考え方が凄い。

しかし、勉強には、それにあてられる時間より、実はもっとだいじなことがあるものだ。それは、勉強に対する熱心さだ。勉強がしっかり頭に入るためには、勉強に費やす時間よりも、学ぼうとする意志がだいじなのだ。
(p.69)

レミは勉強する時間がないから、旅をしながら隙間時間に勉強しているのである。レミは字が読めるようになり、楽譜も読めるようになるのだが、その後、ひょんなことで出会ったアーサーという子供に文章暗記のコツを教えてあげる。最近は本を読めない人がいるという。文章からシーンをイメージできないというのだ。そういう人はこの本を読めばいいのでは…と思ったが、しまった、読めないか。困ったものだ。


家なき子
H マロ 著
Hector Malot 原著
福永 武彦・大久保輝臣 翻訳
河出文庫
ISBN: 978-4309461632