Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

弁護士が書いた究極の勉強法―小学生から学ぶ大人の成功法則28

最近は勉強法の本がわんさかありますが、今日紹介するのは少し前の本で、「弁護士が書いた究極の勉強法」です。

書いてあることは正統派で、他の勉強法の本に出てくる内容とだいたい同じです。全体は28の項目に分かれていて、その中には「4 音読のススメ」は、音読が効果的という内容。「6 量をこなす」は力をつけるには十分な量やらないとダメ、「16 実戦を重ねる」は問題を解きまくる、といった常識的なものが多いのですが、ひとつ特に注目したいのが「10 まず問題を解く」です。

実力をつける方法は決まっています。
問題を解くということです。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。
けれど実際、問題から解く勇気のある方はどれくらいいるでしょうか。
問題を解くという勉強法は、まず問題を解くという方法です。
基本書を読んで知識をインプットしてから問題を解くのではありません。
(p.52)

学校で勉強するときには、まず教科書で基本的なことを教えて、それからワークで問題を解く、という順序が普通です。まず問題を解くというのはこれの全く逆で、最初に勉強する前に問題を解くのです。当然、解けないこともありますが、絶大なメリットがあるのです。

問題を解くことから始める勉強をすると、問題を解き終えた後に脳がスポンジ状態になるのです。
(p.53)

スポンジという表現はビリギャルにも出てきました。ビリギャルもいきなり問題を解かせるような勉強をしています。ビリギャルの場合、このときの解答が面白いのですが、ここで重要なのは、最初に「わからない」という状態にすることで暗記が強烈に定着するという事実です。「分からない」から「分かる」に変化した時のスッキリ感が強い印象に繋がり、忘れにくくなるのです。


弁護士が書いた究極の勉強法―小学生から学ぶ大人の成功法則28
木山 泰嗣 著
法学書院
ISBN: 4587232254