Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

今日はアニメで「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」。シナリオを書いた岡田麿里さんがノベライズしています。

登場人物のあだ名が面白いです。主人公のじんたん(宿海仁太)とヒロインのめんま本間芽衣子)。めんまは幽霊として出てきます。この二人と子供の頃に一緒に遊んでいた、あなる(安城鳴子)、ゆきあつ(松雪集)、つるこ(鶴見知利子)、ぽっぽ(久川鉄道)。このメンバーで超平和バスターズという微妙な名前のグループ。

あなるというあだ名が一番凄いですが、

《あ》んじょう《なる》こで、あなる。あの頃はなんでも、短縮するのがかっこいいと思っていた。
(角川文庫、上巻、p.30)

あ、なーる。

幽霊のめんまをじんたんだけが見ることができて、会話もできる、という設定が面白い。他のメンバーからは見えないし聞えないのでいろいろトラブルになるわけです。携帯のボタンは押せないけどめんまの持っていた日記帳には書けるという謎の設定なので、途中から全員と意思疎通が可能になりますが、アニメを観ている側からは常にめんまが見えている状態なのでちょっと違和感があるかも。

青春もの、心情の変化を描いたアニメで、個人的には、じんたん頑張るなぁ、という印象でした。現実にこの状況になったら、並の神経なら途中で壊れてしまうような気がします。