Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日も本どころではなかったのだが、以前紹介した、河合隼雄さんの「とりかへばや、男と女」をちょっとだけ読み返した。

ドラマ「海月姫」でも女装が話題になっていたが、日本の歴史で女装といえば、

たとえば、ヤマトタケルは確かに強いことは強いのだが、ヒーローよりもむしろトリックスターに近いところがある。興味深いのは熊襲との戦いで、ヤマトタケルが女装することである。
(p.102)

ヤマトタケルが元祖だとすれば、日本の女装史も結構年季が入っているわけだ。日本の神話でトリックスターといえばスサノオノミコトらしいが、女装に注目したところが面白い。言われてみれば実に不自然な話のような気がしてくる。

 

とりかへばや、男と女
河合隼雄
新潮選書
ISBN: 978-4-10-603616-3