Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

数学ゲーム〈2〉楽しい数学的思考のすすめ

今日は数学ゲームⅡ、これもブルーバックスからです。私の持っているのは昭和51年7月19日の第三刷です。

平面の国

ソリテアい(知恵ごまパズル)

シカゴ奇術集会

すばやく割り算をする法

九つの問題

クイーン八個の問題

一本のひも

定幅曲線問題

いかに平面を埋めるか

ひっかけ問題

この中で特に印象に残っているのは、定幅曲線問題です。

幅の等しい閉曲線は円だけだろうか。
(p.146)

もちろん Noです。この後、本はルーローの三角形が紹介されています。

「平面の国」も奇想天外で面白い話です。我々が住んでいる世界は3次元+時間という時空間ですが、これが2次元+時間だとどうなるか、という話です。

九つの問題には、ミニ問題が9つ出てきます。その8は、12345t6789という数字の並びに演算記号を入れて、計算結果を100にする、という古典的パズルです。例えば、

1+2+3+4+5+6+7+(8×9)=100
(p.95)

のような例が紹介されていて、記号を+と-に限定しても解がたくさんあること、その中でも、

123-46-67+89=100
(p.96)

に勝る解はないだろう、ということを紹介した上で、では 987654321 に+と-をできるだけ少なく挿入して結果を100にするにはどうすればいいか、というのが問題になっています。

 

数学ゲーム〈2〉楽しい数学的思考のすすめ
マーチン・ガードナー 著
高木 茂男 翻訳
ブルーバックス B249