Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

忍物語

今日で8%も終わり【謎】ですね。スタバでちょっと飲んでから外に出る私は軽減税率が適用されるのかどうか、未だに解決していません。とりあえず「お持ち帰りですか」と言われたらハイと答えておいて店内で飲むみたいな裏技はアリなんですか。スイカで駅に入場して、ちょっと忘れ物したので出ます、的な。※

今日は「忍物語」です。ミイラ取りがミイラになる感じの吸血鬼バトルです。臥煙さんのボケっぷりも2%パワーアップしています。

私は嘘とツインテイルは結ったことがない
(p.24)

私もナイですね。嘘じゃなくてツインテイルの方です。ポニーテールとか三つ編みはあるような気がします。で、ミイラ化事件の舞台になるのは直江津高校の女子バスケ部。神原が引退したあのクラブです。全国を狙う部活はハードなのです。

高すぎる目標、ハードなトレーニング、逃れられない同調圧力……。
(p.60)

どこにでもありそうな話ですが、最近はちょっとハードなことをするとパワハラとかになるのでしょうか。退部したくても退部できないというのはキツそうです。その女子バスケ部で5人が行方不明になってしまうというのが、今回のお話です。

さらにスペシャルゲストのミイラが増えます。このミイラは忍を吸血鬼化した親的な存在で、名前はDVS。デストピアヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター。名前通り、自殺のプロです。それが今回はミイラになってしまったのですが、後で復活させられたときにこんなことを言います。

どうやら、また死んでしまったらしい
(p.198)

流石です。しかし情けない姿になったマスターを見たときに、忍が嘆きます。

神よ、いったい今、この町で何が起こっておるのじゃ?
(p.92)

吸血鬼の神頼みというのも謎増ですが、ここで神というのは八九寺のことなんですが、既にこの段階で舞台は幼女漫画化しています。まどマギみたいな感じ。

さて、死を恐れない阿良々木くんは、また殺されて(笑)地獄から特効薬を持って帰ってこい、という無茶ぶりをされますが、これがなぜか死んだら地獄ではなく天国に行ってしまうのです。天国では

そこにいたのが裸の美女だったことにも、僕は取り乱さなかった。
(p.100)

流石は天国です。顔が見えてなくても美女なんだそうですが、顔を見ると石になるのかもしれません。

この後(といってもかなり端折っていますが)、女子バスケ部はパジャマパーティを開催し、阿良々木くんはそこに女装で参加する羽目になるのですが、その前に臥煙さんが女子高生の携帯を見て

あんなどろどろした人間関係を見せられれば、もう吸血鬼なんて怖くもなんともないな
(p.171)

神様はじめました」でも女子がどろどろした感じのシーンがあったような気がしますが、それどころではなさそうですね。そのどろどろがパジャマパーティなんかやったらどうなるのかと思いますが、神原の自己紹介。

「そして私が神原駿河! 阿良々木先輩のエロ奴隷、好きなプレイは放置プレイだ!」
(p.246)

戦場ヶ原先輩にとことん放置されたので癖になったのでしょうか。Mも混ざっているようにしか見えないですが。何かまとまらないのでもうやめます。

 

忍物語
講談社BOX
西尾 維新 著
VOFAN
ISBN: 978-4062839020

 

※乗車目的でない場合は入場料を払わなければならない。この場合、乗車目的で入場しているのだが、急用ができたので乗車せずに駅から出たことになる。

雑記

今日はプログラムと格闘していました。そろそろ夏アニメの季節も終わりですが、秋アニメの準備を何もしていないです。大丈夫でしょうか【なにが】。

ところで、一冊、図書館から本を借りてきました。

特に深い意味はありません。初級編というので、上級編があるのかな、と思ったのですが見当たらないですね。

 

巫女さん入門 初級編
神田明神 監修, 監修
朝日新聞出版
ISBN: 978-4022504579

愚物語

もうそろそろちゃんと書いておかないと忘れてしまいそうなので、愚物語、いきます。昨日は愚者語だとコメントしましたが、まあそういう話で間違いないです。

1話目は「そだちフィアスコ」、老倉育メインの話です。

私にも、そんな風に変わるチャンスがあったのだろうか? ならば私は何回、それを逃してきたのかな。
(p.32)

そんな風というのは、阿良々木が戦場ヶ原を変えたというのですが、ひたぎさんって本当に変わったのですかね。重みは増したようですが。

ストーリーはだいたい昨日紹介したので合っているはずなので省略します。4桁の数字のパスワードを一瞬でクリアするのは流石ですが、ヒントがあれば案外簡単なのかもしれませんね。ちなみに私のスマホはアレにしてあります。

2作目は「するがボーンヘッド」、神原駿河メインの話です。サブで忍野扇がちょっかいを出します。猿の手も出てきます。なぜ今頃?

自分が発見したと思ったのが実は既に発見されていたというのが、

「ああ、それなら『車輪の再発明』ですね」
(p.216)

車輪の再発明は、プログラマーの世界ではよく使われる言い回しですね。そろそろ新しい機能を持った車輪が発明されてもいいような気もしますけどね。この作品は神原のボケが今まで通り光っています。

3作目は「つきひアンドゥ」、阿良々木月火メインです。ドタバタ話です。サブは斧乃木余接。月火ちゃんが容赦なく攻めるタイプなので、死体の斧乃木ちゃんも生きた心地がしません。斧乃木ちゃんは人形のふりをしていましたが生きた死体であることがバレてしまったので魔法少女のふりをして誤魔化そうとします。撫子ちゃんも登場します。今回は全員ちゃん付けです。斧乃木ちゃんは撫子ちゃんに蛞蝓(なめくじ)の絵を描くように依頼するのですが、

「い、いや、結構難しいよ? つるんとしているから難しいよ?」
(p.260)

ナメゴンみたいな感じ? この後、本当にナメゴンみたいなのが出現して大騒ぎになります。最後は八九寺真宵ちゃんまで出てきて事態を収拾します。撫子ちゃんの次のセリフはなかなか意味深でした。

「世の中が甘くないことが、とても嬉しい」
(p.263)

シリーズを無視してこの一冊を最初に手にした人には何の話かさっぱり分からない一冊です。

愚物語
西尾 維新 著
VOFAN
講談社BOX
ISBN: 978-4062838894

雑記

今日はまあヘロヘロというか、朝は風邪っぽくて風邪薬とか飲んでいましたが、既に回復しています。どうも私は蕎麦を食べると体調が回復するようです。

愚物語はサクっとまとめてしまいたいのですが、いきなり最初の話がややこしいですよね。でもないのか。とりあえず概要としては、

AとBは幼馴染

AとCは敵対関係

BとCが結託してAをハメた

Aが孤立して不登校になる

こんな感じなんだけど、Aは別にそれを気にしているような感じでもなく、どちらかというとややこしい奴らの相手をしなくていいから気楽みたいにも見える。私が一人平気派だからそういう解釈になってしまうのか。

この話、最後はツキがない系の老倉育が余計なことをして仲直りさせてしまう、みたいな話でまとめていいんですかね。確かあと半年で卒業みたいな設定だったから、無理して登校しなくても、という状況みたいな気もするし。

この本、愚物語というタイトルですが、実は愚者語なんですね。

 

雑記

忍物語は読み切りました。羽川さんが出てこないのがちょっと残念ですが、また後日、感想を書きます。

で、今、別のブラウザを開いたのですが、何を見たかったのか忘れてしまったんですよね。こんな一瞬で忘却するものなのでしょうか。最近、忘却力に磨きがかかってきたようです。

 

雑記

今日は何か首が凝っているのですが、夜中に吸血鬼にでも吸われてますかね。ちょっと読み始めたのは物語シリーズの「忍物語」です。幼女がたくさん出てきて楽しいですね【なにが】。

このシリーズを読み始めると集中しすぎていろいろ忘れるので怖いです。

 

忍物語
西尾 維新 著
VOFAN
講談社BOX
ISBN: 978-4062839020

夏子の冒険

今日は三島由紀夫さんの作品で「夏子の冒険」。

舞台は北海道。そもそもの筋書きは夏子というガンコ親父のような性格の若い娘がウッフン【謎】ではなくて、たまたま出会った男と熊退治をするという話で、自分で書いていても何のことかさっぱり分からんですな。

三島さん自身がどこかに書いていたのですが、漢字のイメージを大切にしていて、まずは漢字で書くか平仮名にするか、そこからよく考えるそうです。例えば、こんな表現が出てきます。

港は風がないとみえて、海面が大そう青くしずかである。そのうすぐもりの海面のしずけさが、しんと鳴っているように思われるほどである。
(p.58)

シーンという表現は漫画にもありますけどね。「しんと鳴っている」というのが何か凄いでしょう。「静か」「薄曇り」と書かずにあえて平仮名で表現する、その表現の妙というか、伝わるイメージがどうよ、というところです。

当時どんな時代だったかというと、あとがきには次のように書いてあります。

敗戦から数年後で、日本はまだ占領下。(略) 良家のお嬢さんは名門と呼ばれる高校なり短期大学を出て「良縁」を持つことが多かった
(p.269)

つまり、夏子はいいとこのお嬢さんなのです。

当時の北海道はこんな感じです。

千歳は今ではアメリカ空軍の町である。病院までゆく道すじの橋げたに、二三人派手な女がよりかかっている。
(p.164)

この女たちが何をしているかは説明するまでもないでしょう。

さて、強烈なキャラの夏子ですが、後半になると不二子という女性が出てきます。これが個性強烈で夏子に負けていません。面白いです。

あの奥さんたち、あたしきらい。いい人らしいけど、あたしきらい。
(p.193)

奥さんたちというのは、夏子の祖母、母、叔母、の3人組です。いいとこのお嬢さんの親ですからセレブですね。いい人かどうか、というのは普通は好き嫌いと連動しそうなものですが、この場合、いい人でもイヤだというのです。本当にいい人なのか、「いい」の中身が違うのか…。三島さんはどこからこんなキャラを仕入れてきたのでしょうね。

この3人組、結構な老人なのですが、その一人はこんなことを言います。

わたくし、年寄ではございません。年をとるまいと思ったのが卅の年で、それ以来年をとっておりません。
(p.229)

30歳から年を取らないようにしたというのです。つまり加齢停止という特殊能力の持ち主【違】なのであります。

この作品、アニメ化するとかなり面白いと思います。もしかして既にあるのかな。

 

夏子の冒険
三島 由紀夫 著
角川文庫
ISBN: 978-4041212110