今日はアニメで「勝負師伝説 哲也」(ギャンブラーでんせつてつや)。2000年10月~2001年3月に放送されました。原作の漫画のタイトルは「哲也-雀聖と呼ばれた男」で、少年マガジンで1997年から連載されていましたが、連載中に部分的に読んでいた記憶があります。
原作・原案は、さいふうめいさん、漫画の作画は星野泰視さんですが、オリジナルの超原作【謎】は阿佐田哲也さんの麻雀放浪記です。麻雀放浪記は若い頃に何度も読み返しているので、それに比べると多少迫力がないような気がするのは仕方ないかもしれません。余談ですが、個人的には麻雀放浪記では番外編に出てくる李億春の印象が強烈なんですよね。イカサマがばれてその都度指をツメるので、両手とも親指だけが第一関節があるという。
コミックの主人公の名前も阿佐田哲也。実在した阿佐田さんご本人も伝説の雀士ですが、それにしてもアニメの哲也はなかなかカッコイイです。
ストーリーは哲也が玄人(バイニン、プロ雀士のこと)になってから、師匠である房州が死ぬまで。厳密にいえば通夜の席で麻雀打ってますが。全20回という回数でうまくまとまっています。
房州というのは麻雀放浪記の出目徳。小説で出目徳が九連を上がって死ぬシーンは確か身ぐるみはがされるのですが、アニメは綺麗におとなしく死んでいます。
アニメで壮絶なイメージなのが印南。ヒロポン中毒と結核で既に死んでいるような状態で、減量中の力石みたいな人相になっています。今のご時世だとタバコだけでも敬遠されるのにヒロポン打ちまくっているという表現がスゴいです。
アニメだとイカサマのシーンが説明的に出てくるので、見ていて楽です(笑)。