Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

アフターコロナの生存戦略

今日の本は「アフターコロナの生存戦略」。著者は元マイクロソフト社長の成毛眞さんです。

ざっと読んでみて思ったのが、読みやすいということ。でもなかなか書いてあることを実践するのは難しそう。

ところで、

よくいわれるように、なんでもいいから3000時間やればものになるという説を私は信奉している。
(p.047)

副業で小銭を稼げるようになるには3000時間頑張ればいい、という話です。ただ、私はこの話を聞いた記憶がありません。単に記憶力がないだけかもしれませんが、1日10時間で300日、という感覚で想像すれば、何となく納得はできます。

ちなみに以前紹介した「超一流になるのは才能か努力か?」には、一流になるには1万時間という話が出てきました。

話は変わって、アメリカが TikTok を排除しようと動いている件について、

ユーザーの個人情報が抜かれる可能性があるのではないか
(p.088)

その気持ちは分かります。個人的には GoogleFacebook に対しても危機感を持っています。意図的でなくても、どんなトラブルで外部に出ていくか分かりません。パスワードもカード情報もできるだけ保存しないようにしているし、そもそも、クラウド上にデータを置くのは怖いです。Line なんか、グループ限定の情報も、全部どこかの国のサーバーに保存されていて管理者が見ることができる前提で考えています。

転職ネタはちょっと面白いと思いました。入社3年目で退職する人が3割いる、という話はかなり前からありましたが、成毛さんは3年で退職を考えろ、という主張のようです。

いよいよ3年間勤め上げ、4年目になるところで、決断すればいい。感覚的には5割の人は辞めるべきだと思う。判断基準は「どうしても残りたいかどうか」だ。
(p.111)

3年やっても「どうしても」が出てこないのならその仕事には向いていないということです。それはそれで一理ありますが、希望する仕事に転職できるのかという問題もあります。

今日の一言はこれで。

無責任なように聞こえるかもしれないが、仕事人生9割は運だ。
(p.105)


アフターコロナの生存戦略
不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプト
成毛 眞 著
KADOKAWA
ISBN: 978-4046050267