Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

新体系・大学数学 入門の教科書

今日紹介するのは、「新体系・大学数学 入門の教科書」。

これをいきなり読んで理解できるのは既に大学数学を経験した人か、そうでないとかなり数学がデキる人だとみました。サラっと書いてありますが、未知の人が一から理解しながら読むのは大変だと思います。

大学の数学に触れた人が復習してみようと思って読むのが最適かもしれません。離散数学とか ISBN の話とか出てくるのは結構面白い。数学が好きなら楽しく読めるのではないかと思います。教科書というタイトルになっていますが、読み物的に読むことができるのがいいです。

ちなみに、書中では、次のような人におすすめとなっています。

・大学数学を学ぶことで、最高水準の数学的素養を、理解して身に付けたいと考える社会人。
・大学数学を学び始めたが、高校までの数学とのあまりの違いに戸惑い、挫折しそうな大学生。
・方程式を立てたり計算したりすることはできるが理論的な部分がわかっていないと感じる大学生。
・大学の入学を控えた高校生。
(上巻 p.4)

高校生の場合、これを先に読んでから授業に出たら分かりやすい、というような使い方になるのかもしれません。分かる所だけ読んで分からない所は先送り、でもいいわけです。

新書サイズなので電車の中で読むにも手頃です。Amazon の場合 Kindle 版の方が安いようですが、今だけかもしれません。

 

新体系・大学数学 入門の教科書 上
芳沢 光雄 著
ブルーバックス
ISBN: 978-4065277614

新体系・大学数学 入門の教科書 下
ISBN: 978-4065277621