Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

佐藤可士和の超整理術

今日は「佐藤可士和の超整理術」を紹介します。

モノの片付けをするというより、思考整理に関する内容です。タイトルに超とか派手な漢字が出てくるので、実は何もしない(笑)のようなスゴいのを想像してしまいましたが、割と普通でした。その中で注目したのが余計なものを持ち歩かないコツ。

毎日、帰ったらカバンの中身をいったん机の上に全部あけてしまうこと。
(p.82)

私の場合、机がないのですが…

ちなみに「全部出し」はたまにやることがあって、カバンを絶対に必要なものだけ入れた状態に変更しています。私の場合、まずpc、仕事用メガネ(笑)、ヘッドホン、マウス、システム手帳。このあたりが必須アイテムです。システム手帳は実は必要ないのでは、と最近思っています。ただ、手帳がないと極めて稀にものすごく困るような嫌な予感がします。手帳に PIN とか書いてあるので。逆に最近全く持ち歩かなくなったのがデジカメ。スマホで撮影するようになりました。シャッター音がするのが気になりますが、気にしません。

整理するには、客観的な視点が不可欠です。対象から離れて冷静に見つめないと、たくさんの要素に優先順位をつけたり、いらないものをバッサリ切り捨てたりすることはできません。
(p.32)

この「客観的」というのが案外難しいわけです。システム手帳がいるのかいらないのか、みたいな判断です。企業が過大評価しているという話が面白い。

本題に入る以前に、「いや、実際はそんなことないですよね」と、客観的な視点で根本に立ち返ることを促さないといけないケースがほとんどです。
(p.44)

企業との会議でまずそうなるという話なのですが。「ほとんど」ということは、そうではない企業もあるのですよね、オドロキです。

佐藤可士和さんの考え方が、いろいろ興味深いです。

これらのマイナスイメージは、そのままプラスに転換できるのではないか
(p.56)

マイナスに見えることも見方によってはプラスになるわけです。ネガポジ変換。ピンチはチャンス、というのは異世界おじさんに出てきました。ぷよぷよの攻略本に出ているらしいですが。

思い込みを捨てるには、あえて極論を考えてみるというのも手です。
(p.130)

これも超同感です。逆に異論があるのは、思考を整理するには、まず思考を情報化する必要があるというのですが、

その際に、いちばん大事なことは、〝言語化していくこと〟です。
(p.158)

情報化する必要は同意しますが、言語化というのはどうでしょうか。言語化できない情報もあります。画像もそうですが、雰囲気とか印象のような根本的に言語にできないデータもあります。

もう一つ重要だと思うのが、、言語化した情報の関連情報。これはマインドマップのようなものを想像してもらうと分かりやすいと思いますが、データとデータの距離や位置関係も情報の一種なのです。これが個人的には思考の整理に極めて重要ではないかと考えています。

今日の一言はこれで。

多くの人は、自分の目の届く限られた範囲内で現実を理解し、あまり疑問をもたず、世の中をシンプルに捉えているのではないかと思います。
(p.43)

私の場合、疑問だらけですが。


佐藤可士和の超整理術
佐藤 可士和 著
日経ビジネス人文庫
ISBN: 978-4532195878