今日は昨日に続いて「新・学生時代に何を学ぶべきか」から紹介します。
大学は人生の夏休み、と言われることがよくありますが、栗田さんいわく、
「あれは四年間の休暇だった」
(栗田亘「四年間の休暇」、p.45)
だそうです。この表現は「二年間の休暇」(十五少年漂流記)を意識しているそうです。この小説、私は小学生の頃に何度も読みました。漂流小説としては、これとロビンソンクルーソが二大レジェンドだと思います。今だと単純に漂流するのではなく転生したりタイムワープするラノベやアニメがいくらでもありますが。
学生達へのアドバイスとしては。
たくさん本を読め。
(栗田亘「四年間の休暇」p.47)
「新・学生時代に何を学ぶべきか」に書いている世代は少し古いので、たくさんサイトを見ろという人はいないようですが、今でも本なのでしょうか。個人的にはネットよりも本を読んだ方がいいと思います。なんとなく。
本を読めばどうなるかというと、
引き出しをたくさんつくれ、あるいは大きな引き出しを一つこしらえろ。
(p.48)
いろいろな引き出しを持っていれば、社会に出て何かと役に立つ。
(p.48)
てな感じです。学生時代に何をすべきかという問いに対して「本を読め」という人は多いのです。私も同感だし、もっと本を読んでおけばよかったと今更ながらに思います。蛇足しておくと、私はどちらかというと友人とワイワイするよりも図書館にこもって本を読みまくるタイプの学生でした。それでも足りないというのが実感です。ただ、いつも雀荘にいたような気がしないでもないのですが、多分記憶違いでしょう。
今でも1日に1冊ペースで本を読んでいますが、本を読む時に引き出しが増えるというイメージはあまりありません。どちらかというと、何かを増やすというより、自分の考え方の修正や確認です。それも引き出しというのかもしれませんが。
さて、これは面白いと思ったのが、
どうしても将来の目標がないと悩むのなら、目先のことだけを考えて生きろ。
(石井苗子「考える心の四分の一」p.52)
普通は未来をイメージしろとか言いますよね。目先でいいというのは目先から鱗です。石井さんの面白いのは女の方が度胸があると考えているところで、その理由が出産するから、だそうです。クソ度胸がないと出産はできないのだとか。
明日のバーゲンセールのことを考えて夜早々寝てしまう女のバイタリティーを、男は一概に馬鹿にできないのではないかと思う。
(p.51)
明日はネトゲのイベントだから…というのは結構いそうな気もします。
(つづく)
新・学生時代に何を学ぶべきか
講談社 編集
ISBN: 978-4062089722