今日の本は「ゴブリンスレイヤー13」。
今回はゴブリンスレイヤーが迷宮探検競技を企画します。新人に冒険シミュレーションをさせて、イベントをクリアしたらポイントがもらえる、的な競技です。企画した人がアレですから、もちろん出てくるモンスターはゴブリンです。本物を出す訳にはいかないからレプリカと戦わせるのですが、その中に本物の死体が…。
今回、ゴブリンスレイヤーが「しっかりやる」とはどういうことか悩むシーンがあります。
その場その場で取り得る手段を即座に実行することは、後に出した名案より上回っている。
だがしかし、それはその場で選んだ手段が常に最善手である事を意味しない。
後になって思い返せば、選択の過ちがどれほど多いことか。
(p.38)
よく考えて最善手を選ぶことは可能ですが、それだと間に合わない。制限時間内に行動したら一応クリアできたけど最善ではなかった、ということが多々あるのです。最善手で間に合わないよりは次善の手で間に合う方がいい、これは当然ですが、しっかりやったことになるのか…と悩むわけです。
個人的には、クリアできるのならそれ以上のところを目指す必要はない、他にやることがあるのでは、と思いますね。プログラムを作るような仕事をしていると、かなり重要なのが納期を守ること、なので開発期間が制限されます。あのフレームワークにしておけばよかった、というのは後の祭り。
後から出てきた名案なんて、物の役にも立たない
(p.205)
納期が優先なのです。
今回はやけに教訓的なセリフが目立ちます。
自分が上手くやったと思うのは、とてつもない傲慢だ。
(p.39)
自信を持つのは大事だ。謙虚ばかりで通る世の中ではない。
だがその一方で、天狗になってはいけないし、いつだって上には上がいるものだ。
(p.81)
作者に何かあったのでしょうか。
てなわけで、今日の気に入った一言。
急ぐべきだが、焦るべきではなかった。
(p.238)
急ぐ時には慌てない。鉄則です。