今日の本は「ゴブリンスレイヤー8」。このシリーズ、表紙をめくって出てくる最初のカラーページの絵が、表紙とちょっとだけ違うのですが、それがどうしたと言われても(笑)。
今回は剣の乙女が都まで行くということで、護衛を依頼されます。いつものチームが都まで行けば、途中、当然ゴブリンが出てきますよね、そういう話なので。最初の襲撃は軽く片付けて都に入りますが、その後、第一王女がゴブリンに誘拐されてしまって、救い出す話に発展します。
第一王女は家出して冒険者になりたいと思っているおてんばさんなのですが、普通、そんな妄想を実行する人はいない。はずなのですが、
けれど成功するのは、その妄想を実行に移した者だけである。
(p.108)
実際にやっちゃって速攻でゴブリンに襲撃される筋書です。このゴブリンが死の迷宮を本拠地にしていて、迷宮に入るとヤバいモンスターが出てきます。
死の迷宮に行く前に、迷宮を一度攻略(?)している剣の乙女が地下4階までのマップを渡してアドバイスします。迷宮を攻略するストーリーは外伝になっているので、また紹介する機会があると思います。曰く、地下4階より下に行ったら帰って来れないから、地図はいらないだろうと。
「それに、地下四階より下へは行けないのです」
(p.213)
なぜに。移動にはアイテムが必要で、
「ただの青い飾り紐。地下奥深くへ進むための、鍵となるものですわ」
(p.213)
今回は禅問答みたいなのがちらほら出てきます。例えば、良い剣とは何か。
「わかってたまるか。わからんまま生きるのがええのだ」
(p.131)
鉱人導士のセリフ。
「悩み、迷う、大いに結構。それでこそまさに生きるという事と、拙僧は思いますぞ」
(p.132)
こっちは蜥蜴僧侶のセリフ。ま、確かに何でも分かっていたら何も面白くないですよね。分からないものが分かるようになるから面白いのです。