Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ゴブリンスレイヤー2

今日は昨日に続いて「ゴブリンスレイヤー」の2巻です。カラーのサービスイラスト(笑)が付いています。

この巻は水の都のゴブリン退治の話がメインです。アニメでは1巻2巻の内容を順序を入れ替えて放送しているので、この巻がアニメの6~9話あたりに対応することになります。アニメの11、12話が1巻ラストの大バトルですね。

この巻で注目したいのは、第6章『謎かけ』。ゴブリンスレイヤーが少年の頃に師匠に鍛えられるシーンですが、かなりハードな叩かれようです。鬼滅の刃の竈門炭治郎が鱗滝左近次の教えを受けるところもスゴいですが。

「力がなくてなんもしなかった奴が、力を手に入れた途端なんかできると思ったか!」
(p.212)

この章の「なぞかけ」は、どちらかというと禅問答に近い。禅の修行のようです。最後の問いの「ポケットに何がある」というのは面白い謎です。案外何もないかも。

とりあえず、今日の一言はこれで。

幾ら実力があろうと実力しかない愚か者は、一生涯、白磁のままなのだ。
(p.35)

実力だけでは社会は認めてくれない、という話。白磁というのは冒険者が登録したときに与えられる最低の等級です。

 

ゴブリンスレイヤー2
蝸牛 くも 著
神奈月 昇 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797387520